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「ドンドンドドドン!してんほーじ!」

「ドンドンドドドン!してんほーじ!」



不動峰との試合を終えた俺らは準決勝に臨んでいた。応援の声が響くなか、コートに立つのは白石。相手は青学の天才、不二周助や。けどバイブル白石のほうが一枚上手やった。最後は不二ががむしゃらに粘るも、不二をとらえた白石が勝った。


「よっし!いくで、小春!」

「オッケー、ユウくん!」


完璧を求める白石にとって、不二へのあの勝ち方は完璧やなかったんやと思う。そんなら俺と小春が、お笑いパーフェクトテニスで勝ったるで!青学の相手は、ももじりくんとバンダナくん。小春がバンダナくん、バンダナくんて浮気かっちゅーねん!最初は俺らのペースに巻き込むも、最終的にはももじりの策略にはまり、負けてしまった。でも、なぜか悔いはなく、清々しいモンやった。


「次は銀やな!まかせたで」

「うむ」


銀の相手は、青学のパワープレイヤー河村。確か銀の弟の波動球を見て、それを真似しよった奴や。けど、銀の波動球には敵わんやろ。初っ端からとばされまくり。財前なんか所詮青学のお荷物とか言うとるし。ホンマお前は思ったことをすぐ口にするんやから。どれだけ飛ばされても、河村はコートに戻って波動球を打ち続けた。最後は銀の腕が折れるという結果で河村が勝利した。それはとても感動的なもので、拍手が鳴りやまなかった。


「次のダブルスで立て直しや!」


次は財前と謙也のダブルス。けど、呼ばれた名前は謙也ではなく、千歳やった。オサムちゃんが直前にオーダーを変えたらしい。千歳って…退部したんやなかったんか?謙也はどうやら千歳のところにおって、かっこよく譲っとった。千歳の才気煥発で手塚を止めるために、財前はサーブとレシーブ以外は外に出るという変則的なもんやった。

これは、キツいやろな、財前にとって。


結果は手塚が勝って、俺ら四天宝寺は1−3で負けた。青学が決勝進出やった。






(ももじりが覆面さえ)
(持ってこんかったらなー)



END





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