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「ん……寝てた、のか……。太一?」
寝返りを打とうとしたら、自分の首の下を通っている太一の腕が目に入った。腰の上にも腕があり、後ろから抱きしめられていることに気付く。
……太一。
なんでこんなに幸せにしてくれるんだ。満たされて、満たされすぎて、涙が出る。
「……どーしたの? ……幸介?」
「……お前が悪い。責任とれ」
「とるよ? 一生賭けて、ね。幸介……こっち向いて。正面から抱きしめたい」
僕は寝返りを打ち、向かい合って抱き合った。
「なぁ、今何時だ?」
「んー……4時前」
「眠いか?」
「まぁ、それなりに」
「でも、コレは起きてるよな……?」
太一の生理現象を少し起こしているものを撫でる。
「こらこら、どこ触ってんの。……ちょっと、そんな触ったら……」
「ヤろ……お前に抱かれたい」
「学校行けなくなっても知らないからね」
もっと、お前で満たされたい。
もっと……いっぱい……。
end.
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