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高等部に上がった頃からだったかな。僕が自分を『僕』と言うようになったのは。まるで、光くんのような話し方をするようになったのは。
gadgetの中にいる時は、そんな話し方をしない。学園の中でだけ、いや、宗一郎に見せるためだけに、"桜井光もどき"の仮面を被るようになった。
学園内での僕の人気は、鰻登りに上がった。圭吾も、銀次も、宗一郎も、それをブリッコと言うけれど。1人だけ、そうは言わない奴がいる。
それが、吉住太一だ。
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