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「うーわービショビショじゃーん。なにすんだよせんせー」

「もうやめんだよ」

「なにをよ?」

「我慢すんのを」

「は?」


 そう言うと、柏原はびっしょり濡れた灰司の身体をかき抱いた。そして首の裏を掴んで固定し、激しく口づける。


「んぅ!」


 抵抗を見せた灰司だったが、壁際に押さえ付けられ、足の間に入り込んできた柏原の大腿部に股間を刺激されては、思うように動けない。
 左手で顔を、右手で腰をがっちりと固定され、激しいキスとじれったい股間への刺激に翻弄される灰司。


「せ、せんっ、せ……!」


 何とか紡いだ制止の声も、快感に濡れて上擦ったものでは柏原をさらに悦ばせるだけだった。
 最初は激しかったキスが、頬や額を啄むようになった頃には、灰司の口からは甘い喘ぎ声しか出なくなっていた。


「ハイジ……お前の感じてる顔、最高に可愛い。暴発しちまいそうだぜ……」


 耳元で低い声で囁かれ、それだけで感じてしまう。ついでに耳朶を口に含まれて軽く歯を立てられては、勝手に漏れる声を止められなくなる。


「ン……っ! は、ァ……あァアア!!」


 一際大きな声を出した灰司は混乱していた。跪いで自分の性器を銜えた柏原と、それに対して嫌悪感を抱かずに、まるで女のように喘いでいる自分に。


「ハイジ……イイか?」

「は、ァ……っ、や、俺、ホモじゃねーのにー」

「馬鹿野郎。俺だってちげぇよ」

「じ、じゃあ、何で、俺のちんこ舐めんの」

「お前にエロいことしてぇから」

「な、んでよ」

「知るかよ。お前のこと独占してぇとか、お前のエロいとこ想像して抜いたりとか、俺の頭ん中はそんなんばっかで……俺はホモじゃねぇけど! お前が女装してる顔よりも、普通の顔のがそそるし、女のマンコよりお前のちんこが見てぇんだよ!」


 何と下品な告白だろう。
 言われた方の灰司も、言った本人の柏原ですら、『何言ってんだ?』という表情になっていた。


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