おまけ
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「ユウキさんを倒した後にチャンピオン登録してびっくりしたよ!なんでパパもママも、昔チャンピオンだったの言ってくれなかったの!?」


どうやらミクリさんは、ゲームの主人公にバトルで敗れていたようだ。
たしかに、数年前マグマ団とかアクア団が悪さしてた気がする。
…え?いつの間にかレックウザもホウエン地方に来てたの?見たかったなあ。

というか、そうであればダイゴさんは、ゲームの主人公とバトルで共闘していたのでは?

……私も主人公と共闘したかったのに。




「ちょっとママ!聞いてるの!?」


ステラの怒りの叫びに、ダイゴさんと顔を見合わせて苦笑する。


「だって、ねえ?」

「ああ。だって、」


「「面白そうだったから」」


「普段ラブラブなくらい仲良いって言っても、そこでハモらなくていいから!」


もう!とプンプン怒っているステラに近寄り、抱きしめる。
ダイゴさんは、私とステラごと抱きしめた。


「おかえりなさい、ステラ」
「おかえり、ステラ」


「「おめでとう、チャンピオンステラ」」


「頑張ったわね」

「ステラは、僕たちの自慢の子供だよ」


「…っ、ありがとおおお」


腕の中で泣きじゃくるステラの頭を撫で、ダイゴさんと顔を見合わせて微笑む。


「やっぱり、なっちゃいましたね。チャンピオン」


「なんたって、僕とエリシアの子供だからね」


笑い合って、2人でステラの頭を撫でる。





いきなりポケモンの世界に来て驚いたけれど、

この世界には、私の大切なものがたくさんできた。

私の世界を構成した最初のきっかけは、ダイゴさんと出会ったことだった。

ダイゴさんと出会って、婚約者になって、旅を始めて。

その旅で、意地でもダイゴさんに勝ちたくて、ちょっぴり無茶をしたときもあったけれど。

でも、それも全部含めて、今の私がある。


「私、これからもダイゴさんの隣にいたいなあ」


「当り前じゃないか。僕も、隣にいるのはエリシアじゃないと嫌だよ」


そう言って、優しく微笑むダイゴさんを、ずっと隣で見ていたい。

ずっと、この幸せな日々を、一緒に。

 

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