02

いきなり名探偵コナンの世界にトリップして2ヶ月。
自分でもまあまあな日常を送っている気がする。

そうそう。最近、アルバイトを始めた。
前の世界でもやっていた、カフェのアルバイトだ。

「いらっしゃいませ」

開店は7時。閉店は21時。
ここはオフィス街から少しだけ離れていて、サラリーマンやOLというよりは、常連さんが多く訪れるお店。
今はまだないけど、いずれこのお店にハムサンドも出るんだろうな。楽しみだ。

私のシフトは、大学が終わってからの平日と週末。
梓さんはまだいなかった。
まぁ、7年も原作より前だからな。そりゃそうか。

そういえば、マスターの他に、もう2人アルバイトがいた。
1人は中島祐樹さん。26歳で、マスターの親戚。
バリスタを目指していて、今はポアロで勉強中、らしい。
もう1人は後藤彩香さん。23歳のフリーターで、彼氏がプロポーズしてくれるのを今か今かと待っているらしい。すごく美人さんで、彼女を見にやってくる常連さんもいるくらいだ。
アニメを見たときはいなかったから、梓さんや安室さんがアルバイトに来る前に辞めちゃうのかな。良い人たちだから、ちょっと寂しい。

閉店が21時と早めだから、両親の反対も特になく、アルバイトを許してくれている。


そういえば、私がなぜ今が原作の7年前だとわかったのかという話だが。
このお店の常連さんの中に、上の階に住んでいる毛利家族もいるのだ。
…と言っても、蘭ちゃんが7歳の頃に妃さんが出て行った筈だから、来るのは毛利さんと蘭ちゃんのみ。

2人と初めて会ったときに、今が原作よりも7年も前だということに気付いた。

原作だったら、蘭ちゃんは高校2年生。16歳ぐらいだろう。
しかし、今ポアロに通っている彼女は、小学5年生だというのだ。
初めて2人を対応したときは驚きすぎて固まってしまったが、たしかにこういう可能性もあったか。と納得して、2人を席へ案内した。






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