※太陽くんの体が良くなった後。高校生くらい。他の女の子とぬるいけどアダルトタイム注意


何の問題もない体になったら可愛い彼女が欲しいなぁ、なんて密かに思っていた。そうだな、いつか天馬に会ったときに一緒にいた髪の短い女の子みたいな、あんな青春を絵に描いたような子と清く正しい男女交際をしてみたかった。

サッカー部で思う存分体を動かせるようになると、見に来てくれる女の子の一人と付き合うようになった。一つ年上の、髪は長かったけどきれいな子だった。制服のミニスカートからすらりと伸びる脚に、僕は恋をした。彼女と、清く正しい男女交際をした。健全な青少年として、たぶんとても純粋な恋愛だ。
彼女は清楚な雰囲気のわりに、セックスが好きで、そこもよかった。色んな体位を試したし、何回できるかという馬鹿な遊びもした。ピンク色のおもちゃも、とろとろした液体も、ドンキで買った安っぽいメイド服も、太陽くん、こういうの好き?と自ら試してくれるとても素敵な女の子だった。清く正しい男女交際、万歳。

今日はね、コレ。大好きな彼女はそう言ってベッドの上で紙袋をひっくり返した。中身はナース服だった。それも、ドンキで売ってるペラペラの、パンツが見える丈のものじゃなかった。コレ、どうしたの?友達のお姉ちゃんが昔使ってたやつ。リアルでしょ?色は薄いピンク色で、昔よく見ていたものとは違ったけど、膝丈のスカートが彼女の言う通り「リアル」だった。

「うーん、色っぽくないから駄目」

ブラウスのボタンに手をかけた彼女のスカートに頭を突っ込んで、ふとももにキスをした。ふぅん、そっかぁ。こら、くすぐったい。すらりとしたふとももを撫でながら唇を付けていると、笑い声が甘ったるい声に変わってきた。キスして、と彼女が鈴が鳴るような声で囁いたので頭を上げた。

「太陽くんの、脚フェチ」

からかうように耳元で彼女がそう言ったので、うん、ごめんね?とへらりと謝った。でもそこも好き、もっとさわって。いつもきれいに整えてある爪に、手をふとももに導かれた。あぁ、やっぱり僕は彼女が大好きだなぁ、と思った。

だからこそ、セックスの途中で他の女の名前を呼ぶなんて間抜けなことをするわけにはいかないのだ。大好きな彼女に振られたら、僕はとても悲しい。
彼女の声は、冬花さんに似ている。








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