だからお前も俺色に染まれよ。
「ん、ぐ…っ、ぁァ?!」
俺は苛立ちを治める事が出来ずに、その苛立ちをひかるにぶつけた。
俺のペニスを舐めながら、女のものを舐めている事を想像をしているひかるの勃ち上がっているチンポを服の上から踏みつけた。
「っ、ぁ…ンぅ」
そうすればひかるは咥えていたものを口から離し、上擦った声で喘いだ。俺はそんなひかるを見て、鼻で笑う。
「何踏まれて感じてんだよ」
「か、んじてねぇし、…いきなり踏むなっ」
「煩い淫乱」
「…はぁ?!」
「おら、喋ってねぇでしゃぶれ」
「…何で苛々してるんだよ」
踏みつけたままの俺の足を乱暴に払いのけ、ひかるは再び俺の物に舌を這わし始めた。
俺の命令に従うひかるに気分が良くなるものの、俺を通して女を想像しているのだと思うとやっぱり腹が立つ。
「ひかる」
「…ん、む…な、に?」
「こっちを見ろ」
「……え?」
「俺を見ろ」
「海、斗?」
赤い舌を伸ばし俺のペニスを舐めているひかると目が合う。上目遣いとその赤い舌のエロさに、おもわずずくりと自分の物が一回り大きくなったのが分かった。
「…わ…?」
片手で支えていたひかるがその事に驚いたようだ。
「…ね、海斗?」
「…何だ?」
「気持ちいい?」
「………」
「答えろよ」
「…良いわけねぇだろ。下手糞」
「は?!何だよそれ!」
「大体、俺の事なんかどうでもいいだろうが。お前は女の事しか考えてねぇんだから」
「………、」
何だ、これ。
まるでこれでは俺が何処の誰かも分からない、ひかるの想像していた女に“嫉妬”しているみたいじゃねぇか。
俺はチッと舌打ちをする。
「…何それ?海斗は嫉妬してるの?」
「あ゛?」
「そうにしか聞こえないんだけど」
「…は?違う。くだらねぇ事ほざくな」
「ま、違うならいいけど」
「………」
馬鹿なくせに変な所で鋭い。
まさか自分でも気付きたくなかった感情をひかるに指摘されるとは思わなかった。
俺は内心溜息を吐きながら、ひかるを見下ろした。すると何故かひかるは自分の物を下着の中から取り出していた。
「何してるんだ?」
「舐めながらオナニーしたっていいだろ」
「…は?」
「俺も気持ちよくなりたい」
「……、淫乱」
ピチャピチャと音を立てながら俺のペニスを舐める。全体的に下手糞なくせに、時折尿道に舌を捩じ込んでくるものだから妙に良い。それを無意識にやっているのだから性質が悪い。
そしてひかるはというと、俺のものを舐めながらオナっている。
…本当に、こいつは。
「ん、…ぷ、ァ、…ン、ぅ」
ひかるの小せぇチンポから卑猥な水音が聞こえてきた。先走りでドロドロだ。俺の裏筋を舐め、そして脈に沿って舐めながら、荒い息を吐いている。その度に熱い息が掛かり、くすぐったい。
「舌の動きが疎かになってるぜ」
「…ん、…っ、だって、チンポ、扱くの、…は、ァ…きもち、っ」
「…お前、一々エロい」
「煩い、…はぁ…ァ、ンぅ、こっち、…見んなぁ…っ」
見んなって言われたって、お前が妙に色っぽいのが悪い。馬鹿なくせに淫乱とか。
「…相変わらず俺の舐めながら、女を想像してるのか?」
「ン、…っ、いいじゃん、何だって…」
「………」
良くねぇよ。
口には出さないがどうやら女を想像しているのだろう。胸の奥がチリッと微かに痛んだ。
「…どんな女だ?そんなにいい女か?」
「海斗、うるさい…、」
「答えろよ。お前のチンポをそんなにグチャグチャにさせる女はいい女なのか?」
「ああ、もう!そうだよ!可愛い子だよ!悪いか?!」
…ああ。
そうだな。
「すげぇ、むかつく」
俺はひかるの後頭部を両手で押さえつけ、苛立ちをぶつけるように、根元まで無理やり銜え込ませた。