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「ひ、ァっ?!」
雷君のペニスと俺のペニスが触れ合う。
そして雷君はその硬く熱いペニスで俺の裏筋を擦ってきたのだ。先走り汁で滑りが良くなっているため、その刺激は想像以上に強かった。
「ン、ゃ…や、ぁあ…ぁ」
「順平、しっかり立ってろ」
「ん、っ…で、も…ン、くっ」
雷君のペニスで擦られるのがあまりにも気持ち良くて、思ったように足腰に力が入らない。俺がこんな状態になっている事は雷君も分かっているのだろう。
雷君は少し余裕がなさそうに荒々しく俺を壁に押し付け、そのまま濃厚なキスを仕掛けてきた。
「、ッん…はァ、」
背中を打って少し痛かったのだが、雷君のその余裕のなさが垣間見れて嬉しく思える。むしろそれが心地良い。雷君になら酷くされたっていい。大袈裟に言えば、雷君になら叩かれたって俺は嬉しいと思う。それが痛みだとしても、雷君に与えられた痛みならば喜んで感受する。
前に殺して欲しいと言ったのだって嘘ではなかったのだから。
「ん、ちゅ、っ、んはァ」
でも今はとにかく雷君と一緒に気持ち良くなりたいと思う。下手くそながら積極的に自分から舌を絡めれば、雷君はそれに応えるように俺を気持ち良くしてくれる。
「あ、ァ、ああっ」
好き。好きっ。
雷君への抑えきれない愛情をどうする事も出来ずに、本能のまま雷君の太い首に腕を回し、ギュッと抱き付く。すると触れ合っていた雷君のペニスが脈を打ったのが分かった。
「ふ、ぁ…?」
「っ、くそ…、」
「雷く、ん…ひぁ、ァ?!」
「順平…、」
首筋をガブリと噛まれた。痛いけど、それがより一層興奮する。
そしてそのまま雷君のペニスと俺のペニスを触れ合ったまま扱かれる。それがどうしようもなく気持ち良くて、ここが駅のトイレだということも忘れて俺は喘いだ。
「んンっ、雷君、ら、いくん…っ、」
「もっと、声聞かせろ」
「ひ、ぁあ…ァ!きもち…ぃ」
「…、は…」
扱かれている下の方からぐちゅぐちゅと卑猥な音が聞こえてくる。それが俺の先走り液の音なのか、それとも雷君のものなのか。もしかしたら二人分が混ざり合っているのかもしれない。そう考えると余計に興奮する。
俺も雷君の首筋に噛み付いて、その後に痕を残すように何度も吸い付いていれば雷君の息が余計に荒くなったのが分かった。
「…は…、煽んな」
「きもち、…ン、っ、らいくん、好き、好き…ッ」
「……っ、」
一つや二つ痕を付けただけでは物足りない。
雷君が俺の物だという証拠に何個だって付けてやる。
「順平、」
「…ッ、あァ…ん、もう、イきたいよッ」
「イけよ」
「ひ、ぁあァ!」
尿道を弄られ、竿を擦られただけで俺は呆気なく射精してしまった。しかも雷君の手の平の中に。
「は、ぁ…はぁ」
「順平。俺も」
「…は、ぁ…あ、…うん」
射精後の気だるさから身体が思うように動かない。だからなのか、そのまま雷君のペニスに導かれるように手を引かれた。
触れた雷君のペニスは今にも射精しそうなほどビクビクしている。
「…ら、雷君も…いきそう?」
「ああ」
「…じゃ、じゃぁ…このまま俺の手の中に、出して…」
俺だけではなく雷君にも気持ち良くなってもらいたい一心で、俺は慣れない手つきで雷君のペニスを扱く。そうすれば雷君も限界が訪れたようで、獣の呻り声のような低い声を出して俺の手の中で射精した。
ドピュッと降りかかった精液が温かくてヌルヌルしてる。
「…うぁ、…いっぱい…っ」
今俺の手に雷君の精子が掛かっていると思うと興奮してまた勃起しちゃいそうだ。
「順平」
「……え?」
すると雷君は急に俺の手の平に掛かっていた精液を指で掬った。そしてその人差し指を俺の口に近づけてきたのだ。
「……っ、」
「口、開けろ」
「…あ、…ぁ、…ん、む」
これが雷君の精子の味…。
「美味いか…?」
「……にが、い」
素直に感想を言えば雷君は笑った。
「雷君?」
「どうした?」
「…今日さ、学校行かずに一緒に家に居ようって言ったら…嫌、かな?」
「嫌なわけあるか。俺は最初からそのつもりだった」
「本当?」
「ああ」
「良かった。嬉しい」
学校は嫌いではないけれど、雷君と離れてしまうのが嫌だった。だから今日は一緒に居られるというのが凄く嬉しい。
…だが帰ってきた妹に、二人して学校をサボったという事が何故だかバレてしまって怒られたというのは言うまでもないだろう。
END
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