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「ッ、?!」
布越しでもその大きさと硬さがはっきりと分かる。手に当たる雷君のペニスのリアルな感触に、俺の体温はグワっと上昇した。手を引こうとすれば、更に強い力で押し付けられてしまいどうする事も出来ない。
「ら、いくんっ」
いきなりの事に上手く思考が付いていかない。極度の緊張の所為で口の中が乾ききっている。
そんな事恥ずかしくて出来ない。首を横に振りながら正直に「出来ない、です」と声を絞り出してそう言えば、熱の篭った視線で見つめられる。
「順平…」
「…な、んです、か?」
…やばい。
本当にやばい。
今の雷君はいつも以上に男の色気が凄い。そのギラついた目で見つめられ、その熱の篭った声で呼ばれるだけでクラクラする…っ。
「順平」
「雷、くん…」
「頼んでいるわけではない」
「……っ、ぁ」
「これは命令だ」
「らいく、ん…」
「煽った責任を取れ」
そして再度、雷君の股間部に手を押さえ付けられた。
「……、」
どうしよう。
まだ何もしていないのに、興奮からか不思議と息が乱れる。好きな人から、雷君からこんな事を言われればもう嫌とは言えない。恥ずかしいけど、命令されたら逆らえるわけがない。
「処理、…出来るよな?」
「…は、はい」
「ん。いい子」
雷君は目を細め、微笑んだ。
だがまだその目には熱が篭っている。
「…え…っ、と…」
まずは何をすればいいんだろう…?
俺はまともに機能していなかった思考を必死に働かせる。だって処理、って一体具体的に何をすればいいんだ…?
手を使って?
それとも、口?
それとも、…俺のお尻の…っ、…ぅ。
想像しただけで顔から火を噴いちゃいそうだ。
「ッ、…」
俺は悩んだ結果、手を使って処理をさせて戴く事にした。だって口とかそれ以上の事は恥ずかしくて出来るわけがない。
まずは雷君が付けているベルトを外そうと試みる。いつも自分も付けている物なのに中々思い通りに外れなくて焦ってしまう。
「手が震えてるぞ」
「…え、っ、…あ、…ッぅ」
「可愛い…」
指摘されれば余計に恥ずかしくなる。
俺は震える手を必死に動かして、なんとかベルトを外す事に成功した。次はズボンと、そして下着の中から取り出さなくてはいけない。
俺はゴクリと喉を鳴らした。
「……っ」
ズボンのホックを外し、ジッパーを下ろす。
そして少しだけ下着をずらして、窮屈そうにしていた雷君のペニスを中から取り出した。
「……、ぁ」
初めて見た雷君の物は自分の物とは全然違った。
形も大きさも色も。全部、違う。俺の子供のようなペニスとは比べ物にないくらいグロテスクで大きい。
同じ年齢なのに、何でこうも違うのだろう。
俺は震える手でそれをソッと包み込んだ。
「…ぁ、」
そうすれば俺の手の中で雷君のペニスがビクンっと反応する。
俺はその事に何故か愛しさを感じた。
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