広輝とどれすと2 | ナノ



 格子窓で断絶された世界。その向こうで輝く月に手を伸ばしても此処から出る事は出来ないのだと、分かってはいても虚しくなった。抱かれて乱れた身形もそのままに、広輝は切なさの中に身を投じる。


(どれすとさん、)


 手に入れることの出来ないそれは、掴み所の無い彼女に似ていた。




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