「まゆ、」
「此処では真邑って呼ぶ約束、でしょ?」
ぱちーの唇に人差し指をやんわりと押し当て、真邑は柔らかく笑んだ。そうだった、と漏らしたぱちーも苦笑を零す。揺れる二色の簪と着物。桃色と藍色のふたりが戯れる姿は、まるで優美な蝶々のようだった。
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