千慧瑠と春1 | ナノ



 白魚のような手が艶やかな髪を梳く。春は彼女の髪に絢爛な簪を挿して、そっと手を離した。

「千慧瑠はもう少し身嗜みに気を付けないと。無頓着すぎ」
「着飾らんでもうちの事見てくれる人おるし。春ちゃんとか」

 何気ない一言に赤くなる春を余所に、千慧瑠は妖艶に笑んだ。




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