読書の秋をしていますがこれはめちゃくちゃ精神力を要する +
たまにはファンタジーとか歴史物以外を読んでみようと思って、東野圭吾さんの『沈黙のパレード』を買ってきたのが先週?
あまりの面白さと切なさと後味の悪さにハマり、他のガリレオシリーズの長編も読みたくなりました。(連作短編は好きじゃないのでスキップ)
本屋に行くのも待てず電子書籍で『容疑者Xの献身』を購入し、読み読み。
午前中、だばだば泣きながら読み終えました。
こ、この話は辛すぎん?
一生を賭けたトリックが報われず、誰一人幸せになることも救われることもなかった。
泣きながら読んだけど、最後の真相の嵐が激しすぎて、何に対する涙なのかは自分でも判別できないです。
なんでこんなに泣けるのかってちらっと思う理由は、真相と同時に明らかになるのが、出頭した男の純粋で深い愛だからですかね…
こんな形の愛があってはいけないなんて否定できない( ;∀;)
湯川が言うように、残念だ、って、それに尽きてしまうところが切なくて切なくてたまらないです。
小説はものすごいところで終わっていたので呆然とするばかりでした。
ところでこのシリーズはテレビでも劇場でも大人気。
沈黙のパレード、面白かったのでこれが実写でどう再現されるか気になるし、映画見に行こうかなと思ったのですが。
だいたいこういうものは2時間に収めるために色々端折ったり、人気俳優を使うためにいらねー見せ場が追加されているものです。
そこで容疑者Xの献身の劇場での再現度を確認してからパレード行こうかなと思いつきました。
読み終わってからすぐにアマプラで見たんだけど…
結論、パレードは劇場で見なくてもいいや。
小説だから描けるものが、当たり前だけど映像では無理なんだよね…
東野さんの小説、2本読んで私が一番魅力に感じたのは人物達の心理や思考の描写だったので、映画でそれを描き切るのはやっぱ無理ぽいです。
それと、やっぱりついてたよね後日談。映画であんなシーンで終われるわけないと思ってたんだ。
案の定だいぶ無意味なシーンが追加されていたので、堤さんの号泣の演技に誘われた私の2度目の涙もヒュンッと引っ込みました。
あと、あの、全体的に内海刑事出張りすぎでは…原作にはいなかったよ女の刑事…
映像になるとどうしても俳優主人公だったらヒロインが必要なんだなと、どうでもいい製作側や大衆の都合に目がいってしまって、うむ(´-ω-`)
私はやっぱり原作を先に読むと他のメディアはダメになるようです。
もやもやするより、東野さんの純正の物語にガリガリ削られたいので、映画の未練は絶って次の話を購入したいと思います。
パチパチ👏