ユニカ10周年に寄せて +
10年もこんなことをやっているのかと思うとまず愕然としてしまいます。10年、書き終わりもせず、諦めもせずよく続いているなというのと、あれ? 完結するのに10年くらいかかりそうって言ってなかったっけわたし?ということでです。
10年経ったけど終わってないやん(・ω・)
でも諦めるという意味で終わってもいないので、まあ悪いことではないのかなと思います。
2012年の2月にユニカを書き始めましたが、サイトを開いたのは6月になります。その頃から通ってくださる菩薩のような方はいらっしゃるでしょうか? そうでなくても気長に物語が進むのを待っていてくださる方、そんなあなたは人体にとっての酸素と同じ、このサイトにとっての必要不可欠です。
見守られている、楽しんでもらえているという喜びに支えられた10年でした。深く感謝申し上げます。そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
サイトの節目を迎えるたびに何度も書いてきましたが、ユニカを書き始めるきっかけとなった出来事が2011年の東日本大震災でした。
自分の人生の節目に起こった大災害、友人の命を奪った天災、その後のわたしにとてもたくさんのことを学ばせてくれた出来事です。
特に福島とのご縁があり、今なお解決していない原発事故の問題に悩み、生活を脅かされている方々の声に直に触れる機会があります。この11年で自分に出来ることはものすごく小さいということは分かりましたが、出来ることがないなら、せめて起こっていることを多方面から知り、考え、自分の意見を持っていたいと思っています。
子供が大人になるほどの長い時間、震災がもたらした問題にまだ解決の糸口が見つからないこの11年。諦めていない人達がいて、諦めるわけにはいかない辛抱を続けている人がいて、あの時の子供たちは大きくなり、地元のために何かしたいと考えたり、あるいは自分のやりたいことのために頑張ってくれたりしています。
そのことにハッと気づいたのは、昨年の亡くなった友人の地元で行われた追悼式展をライブで見ていた時でした。
当時3歳だった子供たちが中学の制服で歌う姿の立派なこと。
何度か訪問しながらも、わたしは東北の前進をちゃんとわかっていませんでした。でもあの子たちの成長ぶりを見て、あの災害からちゃんと前に進んでいることを実感できました。
悲しい記憶、今も誰かを苦しめている出来事だった震災が、ようやく過去の一つに落ち着いた感じです。
あの時からわたしも前に進んで何かを積み上げている。と思えば、10年経って途切れずお話を書き続けているのは、これでいいのだと思います。
これからも震災のことやなお続く問題のことを心に留め、時々東北の子供たちに仕送りをしながら、わたしが決めている結末までユニカを連れていけたらいいなと思います。
また東日本大震災の復興支援として、今年もサイトトップにYahoo!の企画リンクを貼らせていただきました。検索するだけの簡単な募金です。まだ暮らしを取り戻すために踏ん張らねばならない方々がいることを思いを馳せ、ちょこっとご協力いただけますと、誰かの幸いにつながるでしょう。
最後に、サイトに遊びにきてくださる皆さんに重ねて感謝申し上げ、ご健勝をお祈りいたします。
また来年もこんなブログを書けること、読んでいただけることを願いつつ。
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