原稿用紙と私 +
6−4の更新は6−3の更新に続き9月2回目という奇跡を久しぶりに起こすことが出来ましたヾ(⌒(ノ'ω')ノわーい
ずっとこんなペースで書けたらとも思うのですが、1話の量が多いのでせいぜい月1くらいの更新で、作者的にも読者さん的にもいいのかな。
とりあえず、2020年のうちに今の本編の話題を成就させて、2021年からは6章後半戦を始めるのが目標です!
つまりあと2話、書けたらいいなと思います。
さて久しぶりに自分でもびっくりするペースで6-4を書けたわけですが、明らかにスイッチになった出来事がありました。
効果は現在も持続中なので、ありがたいような、自分のお手軽さに笑ってしまうような😄
いつぞやのブログでも私は万年筆やノートが好きと書きました。
9月上旬に、某テレビ番組で万年筆の回がありまして、私はそれを見ていたわけです。
う〜んやっぱり万年筆ってきゃわ😍と思いつつ見ていたら、とある作家さんがずっと万年筆で原稿を書き続けているという話題に…
どなたかというと、北方謙三先生です。
50巻に及ぶ水滸伝をものすごいスピードで執筆された生きながら伝説になってる驚異の小説家、というふうに存じておりましたが、
まぁ〜かっこよかったんだわ、愛用のペンを紹介される北方先生が。
やっぱりマイスターシュテュックを使っておられるんですねー!
しかも自分でペン先研いで調整するとか!!
ああ、そこに置いてあると言うことはご愛用のインクはやっぱり速乾性が特徴のパーカーなんですかね!?
先生ほどの作家さんだとそんなこだわりがめちゃめちゃ絵になる〜かっこいい〜(/ω\*)
何本もペンを持っておられる様子だったので、ほかに何を使っていらっしゃるか、ていうか先生の執筆環境を知りたい、と思って、番組を見終わったあと北方先生の紹介記事をネットで読みあさりました。
そうしたらもう、万年筆のこと以上に創作に対する姿勢がハードボイルドでかっこいいΣ>―(*・д・*)→ キュン
2011年の古い記事ですが、それに
『俺の場合なら、15時間、16時間、真っ白い原稿用紙に一字も出てこなくても、ひたすら机に向って万年筆を握り続ける。そうすると、ある時からぶわっと潜在能力が出てきて、昼なのか夜なのかも、わからない状態で書いてる。』
とあって、
あの北方先生でもそんなことが…!?
っていう純粋な驚きと、
その15,6時間に耐えられるのがすごすぎる。
という、半分引いちゃうくらいの驚きとが、
3周くらい回って「すてき…!(//∇//)」に変わりました。
もともと「死ぬほど頑張ってる」人の姿には惹かれずにはいられない性分なので、こうなるのは当たり前です(*´ω`)
それと、北方先生でさえ15、6時間悩み続けるようなことがあるなら、私だと100時間くらいなんも書けないってことがあっても当たり前じゃんと思いました。
私の本職は別にあるとは言え、たしかに5日も10日も何も書かないことがあるわ。
でもそれで普通なんだわ。
なんたってあの生きた伝説にさえ半日何も書けないって時間があるんだから!
と、気持ちよく開き直ることができ、
15、6時間も悩んでる暇はなくても、もう少し踏ん張ってもいいんじゃなかろうか、
とも思えて。
15、6時間何も書けなくても書くことに向き合うってスタイルは私には取れないけど、
1日30分、逆に30分だけは、脇目も振らず、一字も書けなくてもいいから勝負する時間を作ろうということにしました。
勝負ってなんやし…ほんと、いて座の太陽としし座の月のもとに生まれたから燃えずにはいられないんだな私…
あとこれだけやる気を出しておいて蛇足情報ですが、眠い日は何もせず寝ました←
だけど30分のタイマー作戦はこれまでにも結果を出しているやり方でしたし、
仕事のおかげで「とにかく文章を作る」モードになると30分で1,000字ほど書けるようになっていたので、
毎日コツコツと6-4の字数が増えていった感じ。
そして今回は、この盛り上がった気分を自分の作業のモチベーションの燃料にするため、
「私も北方先生みたいに手書きで書くー♪(//∇//)」
ということにしました。
時々手書きで進めたい気分の時はありますが、今回はめっちゃミーハーな理由です。
幸い万年筆もインクもノートもたくさんあります💖
だけどちょうど良いところに、使いかけの原稿用紙も見つけました←
北方先生気分アップ↑↑(//∇//)
書けなかったら書けない時の先生の真似をしてることにしよう、というよくわからない設定も決め、とにかく書きまくったのが6-4でした。
最初のほうに書いた通り、北方先生効果はまだ持続中ですので、6-5も手書きで書き始めました。
原稿用紙は字の汚い私にとっていいことばっかりで、
@自分の字が読める(ノートに書くと字が続いて古文書状態)
A字数カウントが目算でも割と正確
B万年筆のインクがにじまない
C1枚書くごとに、短いスパンで達成感がある☆
なので、ノートより使いやすいことも判明しました。
疲れたら休みつつ、やる気が出ないときは北方先生のことを考えつつ、みなさんからの読んだよパチに励まされつつ、
このままコツコツ書いていきます。
今書いているところは、思えば7年くらい書きたい書きたいと思っていたところ。
やっとたどり着いたんだなぁという感慨もあります。
早くもっと先まで形にしてあげたい。
作業環境のことと話はずれますが、
北方先生へのインタビュー記事に
『自分はもう天才じゃなくて、石っころだと思いましたよ。でもね、その石っころを10年磨いたら、どうなるだろう、とも考えた。それだけの長い時間磨き続けてきたのだから、ただの石っころのままじゃなくて、変わった光も出せるかもしれない、とね。』
というお話もありました。
やっぱり「あの北方先生でさえ…!?」と思ったのと、
私も常日頃自分の文章のへたっぴさにもにゃもにゃしているし、ユニカの話だって、私にとっては大切なものだけど、誰の目にも留まるような輝かしいものはないと考えているので、
(それだけに読んで好きだと言っていただけるのがすごくすごくありがたいです!)
だけどどちらも「磨けば磨くほど」なのかな。と思いました。
今日でやめたらここまでの形にしかならないけど、明日も手を加えればまた少し艶が出るかも。
ユニカの話はまだ磨いたり形を付け足していったりしたいところがあるし、それを楽しみしてくださっている方々がいると信じているので、まだしばらく頑張れそうです。
最後に、これだけ感動していながら北方先生の作品を読んだことがなかったので、『破軍の星』を読み始めました!
南北朝前夜の日本がめちゃくちゃアツい!!
面白いので、北方先生の記事と一緒に紹介しておきます。
南北朝の動乱期、わずか16歳で奥州制圧を成し遂げた北畠顕家。逆臣・足利尊氏討伐をめざし、疾風のごとく京へのぼる。猛き貴公子の生涯を描く長編。第4回柴田錬三郎賞受賞作。(解説・尾崎秀樹)
産経ニュース 話の肖像画・作家 北方謙三
パチパチ👏