量子コンピュータが必要だ +
今日書くことは創作とは関係ないことです!
けど一日悶々と悩むはめになったので、書いてちょっと心を整理したいと思います…
うちには高齢の猫様がいます。17歳。
生後1ヶ月くらいの時に私が拾ってきた子なので一応私がお母さん。
数々の思い出話は置いといて、今日は定期の予防接種のために獣医さんに連れて行きました。
注射はパパッと済みます。問題はついでの健康診断で言われたことです。
高齢なのもあるんだけど、歯に歯石がついて歯周病になっている。
全身麻酔になるけど10分くらいで終わる処置なので、歯石を取ってあげることも検討してください。
その時は「はぁ〜そうか〜確かに口臭あるもんね〜とってあげた方がいいかな〜」と思いつつ、検討しますといってうちに帰りました。
猫様はかなりの歳なので、特に夏場は食欲が落ちるからウェットフード中心の食生活です。
それも食べてくれないときは私が肉や魚を買ってきて火を通してあげたりもしました。夏はほんとに、おいしいものしか食べない(^_^;)
今は食欲の秋らしくカリカリもめっちゃ食べてますが、食事のメインはやっぱりパウチのおいしいやつ。
ウェットフードは、歯に歯石がたまりやすいのです。
分かってはいましたがカリカリも食べるし、食べられずに過ごすよりは…と思って、猫様の食べやすさを優先して与えています。
その選択自体に後悔はないのです。いっぱい食べていっぱい運動していっぱい寝て元気に歳をとってくれていますし。
だけど現実に歯周病にはなってる。
さてここからがものすごい難問です。
(健康とはいえ)17歳の猫様に全身麻酔だと????
いや、無理じゃね?
猫の世界では7,8歳からシニアと呼ばれます。
17歳なんて90手前のおばば。超高齢期。
(元気とはいえ)色々な可能性で「ある日突然」をいつ迎えてもおかしくないと思いつつ面倒をみています。
人間なら歯石を取るとき歯医者で我慢してジッとしていることが出来ますが、猫はそうはいかないので眠らせて処置をすることになります。これは分かります。
ただ、これは人間と同じで、高齢になれば全身麻酔のリスクが上がります。
動物の医学の世界も日々発展しているので、全身麻酔自体の安全性は上がっているとは思うのです。そのまま目覚めないということは絶対ない…とまではいきませんが(それは人間の医療でも同じでしょう)。
全身麻酔をするとしたら、そのことには納得してサインできる、と、思います…多分…
二度ほど、避妊手術とけがの治療でサインしたし…猫様はちゃんと目覚めて元気にやっているし…
でも、でも!ですよ。
それは数年前の話で、猫様はもっと若く、より健康だった時の話です。
実を言うと私が恐いのは「目が覚めないのではないか」ということではなく、麻酔によって猫様の寿命を縮めるのではないかということです。
体内に入った麻酔は、腎臓や肝臓で分解されます。
猫は腎臓の機能が弱い生きものです。加えて猫様は超高齢です。
麻酔をかけることによって腎臓に負担がかかることは分かっています。
歳をとった猫様の腎臓はそれに耐えられるのか?麻酔から目覚めても、腎臓の機能に障害が残るのではないか?
そのことが原因で、猫様の寿命が縮むのではないか?
(高齢)猫が全身麻酔が原因で腎不全になる…という話はネットの中にたくさん転がっています。
多くは飼い主さん達のブログなので、私の理性的な部分は「麻酔と腎不全の因果関係があるとは言えない、単に高齢であったから腎臓の機能が落ちただけの可能性もある」と思うのですが、一方で腎臓に障害を抱えて生活することになったり亡くなったりする猫や、飼い主さんが気の毒だし、「麻酔のせいだ」と考えてしまう気持ちもめちゃくちゃ分かるのです。
もちろん麻酔をする前には腎臓の機能に不安がないか検査をします。それで大丈夫と判断されてから、ようやく処置に移ります。
私は歯石とりをやるとしたら専門家である獣医さんの判断を信じたいと思いますが、終わったあと、もし何かあったら、「私が麻酔を受けさせたから…」って思うのも、私の性格上間違いないと思います。
そういう恐いことを想像すると、元気なんだし、しばらく様子を見ようかな…とも考えてしまい…。
再び「でも!」です。
放っておけば歯周病も悪化するわけで。
歯が痛くてものが食べられないようになったり、膿がたまって顔の皮膚が破れてしまう可能性もあります。
そうなるまえに、軽いうちに処置を…とすすめる獣医さんの言葉ももっともです。
食べられないって辛いですからね。自然界なら、食べられなくなった動物はそのまま死ぬんでしょう。
けれど猫様はうちの家族なので、食べられなくなったら…私はいろいろ対策を講じずにはいられないでしょう。
だけどそうやって無理に命を延ばすことも、果たして猫様にとっていいことなのか…。
それに、ものが食べられなくなるほど歯周病が悪化する前に、猫様が天寿を全うする可能性もあるのです。
それなら全身麻酔のリスクをとらない方がいい気もします。
これはどちらのリスクをとるかという話でもあり、どちらが猫様の天寿を全うできる方法なのかという話でもあり、そしてどちらも可能性の話でしかないために、非常に悩みます。
今日は時間があくたびにネットで高齢猫の歯石取りや全身麻酔について調べてましたが、結局どの話もうちの猫様にぴったり当てはまる話ではないわけで。
お母さんを自称する以上、最後は私が責任を持って選ぶしかないんあだぁと思いました。
猫様のことは日々よく観察し、きちんと検査もして、獣医さんとよく相談のうえ。
心を整理するためにと最初に書きましたが、15歳以上の猫ちゃんとお暮らしの方、そしてそういう年齢の猫ちゃんの全身麻酔の経験のある方、参考までにご意見を聞かせて貰えたら嬉しいです。
それと最後に、まだジュニアの猫ちゃんを飼っている皆様!
歯磨きトレーニングはした方がいい!
これは人間の歯医者で言われたことですが(自分が虫歯の痛みに気づかず一気に2本も歯をだめにしてしまい、だめになった歯の根っこだけ残して神経を引っこ抜き金属で歯を再建することになったとき)、
「ちゃんと磨いてればこんなことにはなりませんでしたよ」。
(それ以降、私は毎晩20分かけて歯を磨きフロスで歯垢を取り、仕上げに殺菌のうがいもしているので虫歯は出来てません!猫様にも歯磨きをしてあげるべきだった…)
今めちゃくちゃ悩んでるからこそ言う!
飼い主が防げる病気は、防いであげましょう。
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