よろずのことのは +
改元ですね!
どこでもこの頃の話の中心は改元だから、私は意地でも触れないでおこうと思っていたのですが、
典拠が万葉集だったのが嬉しくてポヤポヤしてしまい意地が溶けました(笑)
歌ではなく序文からだとか、字の意味だとか、色々論争もありますが、
万葉集っ子(?)な私としては、やっぱりそこから時代の名前を付けてもらえたのがとても嬉しかったです。
万葉集は、天皇から一庶民まで、いろんな立場の人の日々の思いが収められていて、またその思いは、2019年を生きている私が読んでも共感できるものばかり。
しかも千年以上前の歌集であるにもかかわらず、私が読んで理解できる言葉で書かれているということもすごいな、こんな言語は世界的にも珍しいんじゃないかな、と思うと、日本語を使って生活していることがちょっとした自慢になります(*´ω`*)
万葉集がまとめられた時代も中国大陸や朝鮮半島との行き来があり、教養の源はやっぱり大陸の古典だった、典拠になった序文だって中国の古典の影響を受けてる、というお声もありますが、
それもひっくるめて旅人が催した梅の宴、あの時代の人々が愛でたもの、今の私達も感じられる春のおめでたい空気、そんな気分の時に出てくる言葉、なのだから、
私はすごくいいと思います、新元号\(^o^)/
ただ残念なのは、旅人関連の歌で、家持の歌じゃなかったー!(ノ_<)
ということですかね(笑)
是非とも地元の国守をやってくれていて、万葉集のオオトリを読んでいる家持関連の歌から新元号がでてほしかった…!という、郷土史大好きマンの意見です( ∩ˇωˇ∩)
ちなみにご存知の方もあると思いますが家持は旅人の息子です。
改元を機に万葉集に興味湧いちゃったヨ!という方、ぜひぜひ万葉集にはまってくださいませ!
オススメは、どれも古い書籍になりますが、犬養 孝先生の『万葉の旅』『万葉のいぶき』『万葉の人びと』などです!
犬養先生は歌に詠まれた地をめぐり丁寧に歌に込められた当時の人々の思いや考え方、文化や風俗を読み解かれた方…!
万葉集初めての方にも、結構読んでるよって方にも(というか万葉集好きで犬養先生を素通りする方はいないのでは??ってくらいの権威のイメージ)オススメですよ!!
一過性のブームではなく、これで万葉集を知って好きになってくれる人が増えたらめちゃくちゃうれしいな…!と思います。
季節は桜ですが、新緑の風が吹く頃には平成ともお別れか…平成とともに育ってきた私としてはかなり寂しいですが、次の時代が元号のようによいものになるといいですね。
以上、西洋風ファンタジーを書いてるけど日本史学科出身で古代から中世は俺の庭!な暁子でした。
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