過去編のこと +
まずは遅々として進まない過去編を最後まで見守ってくださったみなさまにありがとうございます!!
いつから書いていたのかというと〜ひぃ…2017年…それ以上は確認しないことにします…。
ユニカが世界を嫌いになるために必要なエピソードだったとはいえ、王妃様本のときと違って当事者達の目線で書くのはやっぱりとってもいやでした…。
だけどアヒムのように自分のことを顧みず他人を助けることばかり考えているような善意の人間が、あんなふうに踏みにじられて命を落とすことがあるのも人の社会の一面だと思うのです。
ことさらこんなエピソードを書いたのは、私がそれをいやだなと思っているからでもあり、こうならないために他者を傷つけない道を考えられる、そして考えるべきなのも人間だと思っているからです。
この話は非常に哲学的で長い話になるので今回はしません(笑)
でも、ぽわっと思い浮かんだ割に、王妃様と同様、ユニカにいろんなものを与えてくれたひとにこんな最期を押しつけてしまい、
今でも心の中ではアヒムに土下座謝罪しています…。
ところで、たぶん6−10最後のユニカは、まだアヒムを殺したものが何だったのかをきちんと理解していないと思います。
王妃様のもとで心を安定させ、王妃様と話したりエリーアスと話したり、本を読んだりしていろいろな人の行動や心の動きを知っていくうちに、数年がかりで自分達に起こったことを整理できたでしょう。
治療が遅れた傷は膿んだり炎症を起こしたり、ひどいあとが残ります。
ユニカは整理したことの中から、一番理解しやすいものだけをとりだして、それを恨むことにしたようです。
その歪み方は王妃様にも矯正しきれないまま現在に至っています。
ただ、「人に話す」というのは心にものすごく大きな変化を生むものです。
これまでユニカは、王妃様やエリーアスにすら自分が見たものを話してきませんでした。
どういうつもりで話し始めたのかは過去編に入る直前に書いた通りですが、これでまた、ユニカの心の中の諸々が大きく配置を換えるのだろうと思います。というかそのように書いていきたいです。
最後の余計な話ですが、
読んだ方なら分かるとおり、過去編にはアヒムやキルルなどの視点も多く混じっています。
つまり、過去編=ユニカがディルクさん達に語っている話ではありません。
ユニカはユニカが知っている限りのことを話しているのであって、ブレイ村やアヒムに起こったすべてのことを知っている人はどこにもいません。
ますますアヒムには申し訳ない気持ちがつのりますが(T_T)
特にエリーアスが話を聞いていることを思うと、全部を知る人がいなくて消えていく事実があるも、生きている人間にとってはいいことなのかも知れませんね…。
以上、書いても大丈夫かな〜と思うことだけ書いたのでまとまりを欠きますが、過去編のあれこれでした!
パチパチ👏- PREV │ LIST │ NEXT