*金誕


「金ちゃん誕生日おめでとう!」
「わあ、謙也おおきに!」
「プレゼントは金ちゃんの好きなはっちゃんのたこ焼きやでー」
「ほんま?めっちゃ嬉しい!なあなあ、食べてもええ?」
「ええよ。冷めんうちに召し上がれ」
「いっただっきまーす!」
「相変わらずええ食いっぷりやなあ…」
「(もぐもぐもぐ)…ふう、うまかったあ」
「食べんの早いな…あ、金ちゃんソースついとる」
「えー、どこー?」
「ちょおこっち向き…よし、とれた」
「…なあ、ケンヤあ」
「うん?なんや」
「ワイ、まだ食い足りひん」
「ええ?俺もうなんも持ってへんよ?」
「ううー。あっ、ほんならさ、」
「?」
「ケンヤ、食べたい」
「、は?」
「ケンヤ食わせて」
「……はあ?何言うてんねん金ちゃん、冗談やろ?」
「冗談ちゃうわ!本気や!」
「えっいやちょ、ま、待ち、」
「食ーわーせーろー!!(ガバッ)」
「わあっ!ちょっと金ちゃ、…いやあああああ!!」



「…っちゅう夢を見た」
「…ほんまやめてくれへん?そういうの」
「ええ?」
「白石の頭ん中で金ちゃん汚さんといて」
「しゃあないやんか、夢やもん。不可抗力や」
「夢なら夢でなんで俺に言ったんや」
「え?せやかて夢って誰かに言わな正夢になるらしいし…」
「やからって当人に言わへんでも…俺次金ちゃんに会ったときどない反応すればええねん!」
「別に普通にしといたらええやん」
「いや無理やろ、意識するやろ絶対」
「安心せえ、今謙也に言うたから正夢は回避できたと思うで」
「そういう問題とちゃう!」
「えー、そうかな」
「あああもー…そんなあの金ちゃんに襲われるとか…あああ」
「…なあ謙也」
「…なんや」
「ごめん嘘」
「は?」
「せやから、嘘。ごめん」
「……は??なにが?」
「さっきの夢の話」
「はあ?…っ、おっま、俺んことからかったんか!」
「うん。やって今日、エイプリルフールやん?」
「…!!!」
「昨日の晩謙也んこと騙そう思て一生懸命考えたんや!どや、完璧な嘘やったやろ?」
「…」
「…」
「…」
「…なあ、謙也ってば、」
「もう今日は口きかん」
「え?」
「今日1日白石とは一切口きいたらん!」
「え、ええー…あんな可愛え嘘ついただけで?」
「可愛ない!あんな嘘全っ然可愛ない!」
「えー、ごめんて謙也あ。許して」
「嫌や。もう知らん!(ぷいっ)」
「あっ、ちょ、すまんかったって!もう嘘つかへんから!」
「去年の今日もそれ言うとったやんか!」
「あっ…」
「…白石のあほ!(ダダッ)」
「ああ!謙也待って逃げんとって!謙也!」



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違う。面倒だったから合わせたわけと違う。金ちゃんおめでとうがあくまでメインですおめでとう!


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