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2-Bと!
※2-B所属P主
※ほぼ会話文
「うっ…わ」
連絡をとっていた友人からのメールに、思わず驚きを口に出してしまっていた。
想像以上に普通の音量で口にしていたのか、周りの席の人たちが私を見た。
「どうしたの?」
「ああ、中学の友達がちょっとね」
一番最初に声をかけてくれたのは嵐ちゃん。
「なんかあったのかよ」
「なんかあったから驚いてるんですよ、大神くん」
「なんやったん?」
「影片くんまで興味示す?」
「わたくしも気になります」
「なんっでよ伏見くんなんっで!」
わらわらと集まるアイドルたちにそこまで野次馬根性があったのかと驚いてしまう。というか何故影片くんや伏見くんまで、どうしてっ
「まあいいじゃない、言ってみたら?」
「あんまり聞かせたくない…個人的に影片くんには」
「んあ?なんで?」
「下品な話だから」
「あらっ 確かにみかちゃんには聞かせたくないわね」
「あと男だけの集団に聞かせるのも、なんかなあ」
「まあ影片は耳塞いでってことで」
「俺だけ仲間はずれやん!げ、下品な話も平気やで!」
「本人から言われるのが一番信憑性ないなー!!」
少し離れた席の衣更くんまで話に乗っかってきた。いや君まで聞くんですか。
「別に大したことじゃないんだけど」
「大したことないならそんなに驚かないだろ?」
「いや、何というか、ありえないなって意味で驚いただけでさ」
全員が全員わたしをみて話の続きを待っている。横の席の凛月くんだけは突っ伏して寝たまま。そんなに期待するような内容じゃないんだけど。
「友達が…彼女がいる男を好きになって、そのままその男と寝たんだって」
「そういう話ね…みかちゃん、忘れなさい」
「ええっ?忘れなアカン話やった?」
「その男は駄目ですね」
「あ〜まあでも、自分のことすきな子なのかと思うとな…」
「いや…それでもね〜だろ…」
「衣更様…」
「委員長…」
「え?なに?俺責められるようなこと言ったか??」
「多分女を敵に回した」
何故か衣更くんが集中攻撃を受けているのに笑ってしまった。
「で、まあ私もそんなふうに恋愛してないのって続けてきたから。そんなハードな恋愛したくないなって思っただけだよ」
「まあ毎日いい顔の男と学校生活を送ってるからねぇ」
ちゃっかり話は聞いていたらしい凛月くん。いつの間にか顔を上げて、話の輪に入っている。
「そのまま送ってみてはいかがですか?」
「え?今のことを?」
めちゃくちゃ嫌味じゃん。まあいいか。
わたし、いい顔の男たち(アイドルだから当たり前なのだが…)と学校生活を送っているので充実しています。なんちゃって。