それはとある日のお昼時。
恵まれた天気の中、外でランチを囲む、とあるカップルのとある会話。



ある昼の風景




「君と食事をする度に思っていたんだが…」

「?何ですか?御堂さん」

「君は食事の時、いつも美味しそうに、というか、幸せそうに食べるな」

「え!?そ、そうですか?そんな事を言われたのは初めてです」

「そうなのか?毎回そういう顔をしているから、昔からそうなんだと思っていたのだが…」

「そんなに分かりやすいですか?な、なんか恥ずかしいな…」

「恥ずかしがることはないだろう。美味しそうに食べるのは良い事だ」

「…はい。でも…」

「ん?」

「多分、オレがそんな顔をして食べる一番の理由は、食事がただ美味しいからじゃないと思います。
あ!もちろん、この料理もすごく美味しいんですけど!」

「他に理由があると?」

「はい。きっと、孝典さんと食べているからだと思います」

「私と?」

「ほら、よく言うでしょう?
『一人で食べるより、みんなで食べた方が何倍も美味しくなる』
オレには、孝典さんといられれば他に何もなくても、それが最高に美味しいと感じる理由になるんです」

「君は…」

「?孝典さん、早く食べないと冷めちゃいますよ?
…あれ?孝典さん何だか顔、赤い…?」

(…この天然ぶりに、いつか勝てる日が来るのだろうか…)





来ないと思います(笑)

この天然ぶりを遺憾無く発揮して、御堂さんを困らせる(良い意味で)と良いと思います。

タイトルが、《short》に掲載しているものとおそろいでシリーズっぽくなっちゃいましたね;
私は、『ある』とか、『とある』とかの言葉が好きみたいです(笑)

私事はさておき、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!!


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