シカゴから



「もしもし」

『あ、孝典さん?今、大丈夫ですか?』

「勿論だ。君の他に優先させるものなどない。だが大丈夫なのか?そっちは今、サマータイムだろう。もう出社の時間なんじゃ・・・」

『だって、もうすぐ日本は今日が終わっちゃうでしょう?・・・・本当は、孝典さんと同じ夜空を見たかったけれど、それはできないから・・・』

「・・・・来年は、必ず一緒に天の川を見よう」

『はい。・・・・今なら、織姫と彦星の気持ちが、よく分かります』

「私もだ。だから、早く帰ってきてくれ。私の織姫」

『・・・ふふっ。オレが織姫様なんですか?』

「私が織姫だと締まらないだろう」

『・・・・』

「克哉。声を殺して笑うな」

『ごめんなさい。・・・じゃあ、そろそろ行ってきますね。おやすみなさい、オレの彦星様』

「ああ。君も、行ってらっしゃい」




七夕の日に日記に上げたsssです。
サマータイムを調べた記憶がすごくあります(笑)


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