放課後




その日一日の授業の終了を知らせるチャイムが鳴り響き、それと同時に教室を出る。
逸る気持ちは抑えられずに、駆け足で階段を降りて、中庭を突っ切った。
この方が正門には断然近道だと教えてくれたのは、あの人。

「はぁ・・・はぁ・・・っ、・・・やっぱり、オレの方が遅かった・・・」

けれど、どんなに頑張っても、いつも待たせてしまう。
それなのに、彼は決まって、微笑みながら同じ事を言うのだ。

「君の、その顔が見たいから」

だからオレは、いつもこの人に負け続けている。





日記からの再掲です。
突然書きたくなった、御克で高校生。
学生ネタ、好きです(笑)
ブレザーでも学ランでも美味しい!

妄想にお付き合いくださり、ありがとうございました!


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