夏空電車のリクエストを下さったご訪問者様へ

2012/09/18

コメント、本当にありがとうござます!
ニヤけて頂けて、私もニヤニヤです。嬉しいです!ありがとうございます!
拙い部分が多かったとは思いますが、お気に召してくださったようで、私もすごく幸せです。

試験を控えていらっしゃるとのことで、私では何の力にもなれませんが、せめて応援だけはさせて頂きますね!
月並みな事しか言えませんが、体調には十分お気を付けて、ベストを尽くされる事を心から祈っております。



「佐伯君。どうした?」

「あ、いえ。新入社員の方達を見てると、自分の事を思い出すなぁ・・・って」

新調し立てのスーツに身を包んだ社員を遠目に、克哉が顔を綻ばせる。
その隣で、上司が微かに笑ったのを感じた。

「君の新人時代というのも、見てみたかったな」

「ダメですよ。今でさえまだまだなのに、新人の時の姿なんて、恥ずかしくて御堂さんには見せられません」

つまづいてばかりで、涙を堪える日々の繰り返し。
もっとこうしたい、ああしたいという思いはあるのに、どうしても上手くいかない。
そんな姿にいつも辟易していた頃の自分なんて、とても御堂には見せられない。
そう言って最後はいつも、自分はまだまだなのだと口にするのは、もはや克哉の癖のようになっていた。

「だが今の君は、昔の君じゃない。私の知っている佐伯克哉は、転んでもすぐに起き上って前を向き、歩いていく力を持っている。自分の理想を高く持ち、それに向かって努力を惜しむ事をしない。それが私の知っている君だ」

「御堂さん・・・」

「私の隣を、歩いてくれるのだろう?」

「・・・はい。それがオレの夢です」

「君なら、すぐに実現できる」

そうやって、かけがえのない存在を隣に、今日も歩いていく。



試験、頑張ってください!!
来年でも再来年でもお待ちしておりますので、またいつでも遊びにいらしてくださいませ。
ありだとうございました!





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