すきだよ
「フィディオ、いい天気だな」

「そうだね…」

「買い物でもいくか?」

「そうだね…」

「…………」

「そうだね…」

何も言ってないのに「そうだね…」って返して来るフィディオ…
なんか上の空すぎるな
どうしたんだろ

「どうしたんだ?フィディオ」

「そうだね…」

「………」

「そうだね…」

フィディオの反応がつまらなすぎる
何があったらこんなことになるんだか

「フィディオって俺の【自主規制】好きだよな」

「そうだ…ね…って、何言って…!もー、バカマルコ!!アホー」

「あ、帰ってきた。お前反応がワンパターンだったからさ」

「え…ごめん考え事してて……ってかマルコいたんだね」

「なに考えてたんだ?」

「え…えーっと」

俺が質問すると、フィディオは目を逸らす
怪しい…

「フィディオ、正直に言ってみろよ」

「…マ…マルコには関係ないよ」

む、
なんかそう言われると…
無理にでも聞きたくなるよな

俺はフィディオを壁に押し付ける

「……っ…マルコ!どいて」

フィディオが俺を離そうとおしてくる
が、力が弱いな…

俺は顔を近づける

「言わないと、キスするよ?」

「…っ…」

フィディオの顔が赤くそまる
そして困った表情で焦ってる

「フィディオ…」

あと3cmでキスしそうな距離
でもフィディオは、しゃべるかしゃべらないかで悩んでる

(そんなに言いたくないのかよ…)

それなら、もう待ってやらない
俺はフィディオにキスを−−−

「ま…っ……マルコのこと考えてたから恥ずかしくて言えなかったんだよ!!バカ」

目をぎゅってつむり
盛大に叫ぶフィディオ

さすがの予想外に唖然とする…

「………」

顔を真っ赤にさせ
余程恥ずかしかったのか涙目で…
しかもあんなこといって…
見てるこっちが恥ずかしいんだけど
とりあえず
なにこの可愛いの

こんなフィディオを前に理性なんて知るかそんなの

「…んっ…ふぁ…」

俺はフィディオにキスをする
そして舌をいれ何度も何度もフィディオの口内をおかす

(フィディオ、可愛すぎる)

「ん…ぁ…んーっ」

さすがに苦しくなったのかフィディオは俺の胸板を軽く叩く
名残惜しくも離してやると
呼吸を整えるフィディオ

「はっ…はぁ……マルコ…言ったらキスしないって…」

「誰もそんなこと言ってない」

「うー……」

「嫌だった?」

「……嫌じゃ…ないけど…マルコのこと、す……っ…すきだから、なにされたって嫌じゃな…」

「可愛いっ」

ぎゅーっと抱きしめれば
フィディオは慌てながらも抱きしめ返してくれた


すきだよ


(じゃ、今からヤろう)
(なんでだよ)
(何されたって嫌じゃないんだろ?だったら俺の【自主規制】を…)
(……オーディンソード!!!)
(ぐはっ…)


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