すきだからこそ
一之瀬ってカッコイイしかわいいし話も合う
それにやさしくて・・・

「最高だよね!!」

「・・・」

「どうしたの?マーク?そこは話にノるところじゃないか」

「・・・フィディオ、同じこと何回も言って飽きないか?」

「全然っ!むしろ言い足りないよ!それに昨日はマモルのことだったでしょ」

マークは不思議なことを聞くなと思いながら俺は再び話題を戻そうと思った
だけどマークが俺の手を掴む

「? どうしたの?」

マークの行動に首を傾げるしかなかった
俺がしばらくマークの意思を考えていると、マークは俺になんの前触れもなくキスをしてきた

ガタンッ

「えっ・・・」

内心慌てつつマークを見るとマークはニコッと微笑んで尻餅をついた俺に手をさしだしてきた
俺はその手をとらず自力で立ち上がる

「フィディオ」

「・・・なに?」

少し警戒しつつ聞くと今度は腰に手を回された
マークが顔を近づけてくるのを俺は避けたくて胸板を押し返そうと手に力をこめる
だけどそんな抵抗もむなしくマークの顔は至近距離まで近づいた
目の前にマークの顔。俺は恥ずかしくて目をぎゅっと閉じる
そしたら耳に吐息がかかった

「・・・バーカ」

「・・・・・・・・え?」

きょとんとするしかなかった
なんで俺は今、マークにバカって言われた?
顔を上げたらむかつくくらいさわやかな笑顔

「次他のやつの話を俺にしたらキスくらいじゃすまないから」

そういい残しマークは俺を置いてさっさとどこかにいってしまった

「・・・俺だって、マークの前じゃなかったら言わないし・・・」

ひとり残された部屋で小さくつぶやいた


好きだからこそ

(君のことは語れない)


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