不確かな言葉
「可愛い可愛いサッカーのマモル君」

突然フィディオが言ってきた

「……どうした?フィディオ……」

「べつにー…マモルは女の子にモテるな、と思って」

「そうか?フィディオだってモテてるじゃないか」

「…………マモルなんて知らないっ」

ふいっと怒った様子なフィディオ
どこに怒ってらっしゃるのか分からないがとりあえず……

「フィディオ、お前の方が可愛いから」

そう言って後ろから抱きしめたらフィディオの体は暖かくなる

「やっぱり寒い時はフィディオを抱きしめるのが一番だな」

「……っ…マモルのバカ」

暴れるフィディオを抱きしめる腕に力をこめる

するとおとなしくなった

「…マモル…」

「どうした…?」

「……好き」

「ああ、俺も好きだぜ!」

「……でも俺女の子じゃない…」

「いいよ、フィディオはフィディオで俺が愛してるのはフィディオだし!」

「……ッ…愛っ……」

フィディオが恥ずかしそうに俯く

(やっぱり可愛いなぁ)

多分さっきのは嫉妬してくれていたのだろう
マネージャー達に

わかりやすいやつだ

「あ、そういえばフィディオって耳隠れてるよな」

「うん…」

ちょっと目の前に耳がある位置だったので髪を避けて貴重な耳を見る

こう目の前で無防備で可愛いものがいると悪戯したくなる……

(…少しならいいよな?)

かぷっ

「ふにゃあ!?」

耳を甘噛みしたら肩がすごく跳ねた

「マモルっ!!いきなりなに……んっ…」

こちらを見たフィディオの唇に自分のを重ねる

舌を入れて口内を味わえば力が抜けたのかフィディオは抵抗をやめる

「……はぁっ…も、マモル……」

「ははは、可愛い」

ちゅ

再び唇を重ねる
今度は軽く何度も

「フィディオ暖かい。ずっと側にいたいな…」

「……ん、俺も……夏は暑そうだけど…」

「でも夏でもこうしていいだろ?」

「す…すきにすれば?」

「じゃあこれからもフィディオの側にいる。愛してるぜ、フィディオ…」

「……うん、俺もだよ…マモル……」


永遠とかずっとなんて不確かな言葉だけど
今だけは…君と一緒に信じたい


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bkm
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