地面に、拾った木の枝で書いてみる

フィディオ→半田
半田→一之瀬
一之瀬→??
風丸→エドガー
エドガー→フィディオ
??→風丸

「……なあ、お前ら…」

これはややこしくなりすぎだろう…と、俺はため息をつく

「マモル…どうしよう…」

「うーん…とりあえず……」

「皆には内緒にしようよ、キャプテン!」

ん?今すごーく聞き覚えのある声…が

「吹雪!!」

そこには吹雪がいた
しかし……

「キ…キャプテン?なんでそんな露骨に嫌そうな顔してるの…?」

「いや、お前も誰かと入れ代わって……」

「大丈夫、俺は俺だよ」

「そうか、ならいいや。で…皆に内緒ってなんでだよ」

「んー、それはね…」

吹雪は、俺の肩を掴んで笑顔でいいのけた

「そのほうが面白そ…じゃなくて楽し……いや、面白……」

「吹雪ー、正直に言っていいぞ」

こいつはなかなか嘘がつけないタイプだな

「面白そうだから」

素直にキラキラした笑顔で吹雪は言った

「いや、あのさ…面白そうって…」

半田…じゃなくてフィディオが言った

「白い流星、俺の声でしゃべらないで!!なんかハズい!!」

半田が何か言ったがツッコむことは決まってる

「いや、とくに変わらないじゃねーか…」

「半田こそ、俺の体で変な行動するな」

「ん?」

今、風丸の声が……
門をみると風丸が、一之瀬のよくやるポーズを……

「お前、一之瀬だな!!」

「さすが円堂、正解だよ」

そして、一之瀬はサッカーボールを蹴って……

ドタッ

「痛っ」

「………………」

一之瀬が尻餅ついた
それをみた風丸は

「いいいいい一之瀬!!俺の体でミスらないでくれハズいから!!」

叫んだ

「いや、お前も私で叫ぶな!!」

エドガーのツッコミ…

「なんだこのカオス」

「ついていけねー…」

一之瀬の顔で冷めた表情を浮かべた半田は呟いた








「………もう一回状況の整理な…フィディオから」

「俺は、空港から雷門中にドリブル練習しながら向かっていると途中宮部さんにぶつかってさ、とりあえず謝ってから道を進んでいって、シュート練習もしようとしたらそのボールが半田?にぶつかった…そして謝ろうと思ったら上から弾んだボールが降ってきて気づいたらこんなんに」

「って、あれはお前だったか」

「……………ゴメン」

「はい、次に半田」

「俺は普通に自宅から向かってる途中に、頭に何かがぶつかったんだよ。そして意識が遠退いて」

「なるほど、風丸は」

「俺も、自宅から来る途中…曲がり角で何か踏んで…驚いた拍子に誰かにぶつかったんだ」

「ふむふむ…次エドガー」

「私は、何かが目の前で倒れるのを見かけて、レディーだったら危ない!と思って助けようとしたら、後ろからボールが…」

「お前もボールがか」

「ねえ、マモル…俺の体が怪我してるフラグで嫌なんだけど」

フィディオがエドガーを指差しながらいう
うん
確実に怪我してるだろうな
だけど言えることは一つ

「放置したお前が悪い」

「ですよねー…」

「……次、一之瀬」

「俺も皆と特に変わらないよ。ボールをうっかり蹴ってしまって、誰かに当たったみたいだから大丈夫か確かめようとしたらボールに躓いて…電柱にぶつかった」

「なるほど…」

「んー」

フィディオ→半田
半田→一之瀬
一之瀬→風丸
風丸→エドガー
エドガー→フィディオ

一周まわったな
ってか皆同じ場所でぶつかるとか運悪すぎるな

「ってことで…皆、それぞれを演じよう。皆にバレないように」

「それぞれを?」

あー…吹雪が話を進めはじめた
一々話に乗ってしまうフィディオがいる
これは面白くなってきたって顔で吹雪が……

「仕方ない…そうするしかないな」

風丸まで乗った!?

「私も協力しよう」

エドガーもか

「楽しそうだから俺も」

一之瀬…風丸の顔でそれはもう既にアウトだ

「そうだな、俺も賛成」

半田まで……!

「じゃあ皆、今からそれぞれを演じよう。多分、そろそろ皆くるから……」

「お、吹雪じゃねーか」

「染岡くん…噂をすれば、だね」

吹雪が怪しげな笑みをうかべながらぼそりと呟いた

ああ、こいつらやる気だ…
普通戻る方法から考えないか?

そんなことを考えつつ
計画は実行された………


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bkm
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