*純愛桃色エンジェル




「疲れたー」

そんな台詞が多くなる夏。
ファブレ家の主婦はぐったりとソファに座っていた。

「ルー兄疲れたの?」
「大丈夫ちょっとだけだよ、ルカ」
「こんな時は桃色エンジェル出動なのー!!」

元気よく敬礼をしたルファークはルカの腕を掴む。
ルークはただキョトンとその様子を眺めるだけだ。

「お姉ちゃーん、変身なのー!!」
「わかった、わかった、クローゼットの一番左端にかかってるから着てくるんだ」

二人の頭を撫でて、アシュリアはコスチュームの場所を教えるとルークには、病院で着るような服を渡した。

「アシュ姉?」
「全部脱いでそれを着ろ、下着もはくなよ」
「え、何で」
「なんだ、出来ないならそう言え、兄上よりは拙いだろうが脱がせてやるぞ?」

ルージュの引かれた唇が弧を描くのをルークは見逃さなかった。
確実に食われる!と判断したルークはおとなしくそれに従うことにした。
そしてそのまま放置されること、数分。

「じゃーん!桃色ルーファ美参上!」
「お、同じく桃色ルシェリカ参上!」

ルーはミニすぎるだろうというくらいミニスカート。
ルカのは多分普通?のミニスカート。
例えられない自分の語録のなさにルークは軽く溜め息をつく。

「えっと、何する、の?」
「じゃじゃーん!これです!」

元気よく取り出したのは、アロマオイル。

「え、と…」
「ルーたち一生懸命ルー兄のために、マッサージ覚えたから頑張るね!」

そう言われて、きゅんと来ない兄がいるだろうか!
妹たちの優しさに感動したルークは、にっこりと笑ってよろしくねと礼をした。

「じゃぁ、行きます」

オイルが肌に馴染むとルークは気持ちよさにとろんとろんと瞼が下がりそうになる。

「気持ちいい、ルー兄?」
「ん、すごくいいよ」
「本当?よかった」

足や腕を微妙な加減で揉まれていくのは堪らない。

「ん、それいぃー…」
「これ?」
「うんん、きもちぃ」
「じゃあ、ルー兄こっちも」

太股の内を二人の手が這う。

「あ、ぁっ!ふ、二人とも?」
「ここ、気持ちいいでしょ、ルー兄」
「リンパっていうのがあってこうやってやると循環が良くなるんだよ」

内膝から足の付け根に向かって何度も繰り返される行為にルークは、吐息に混じり高い声が漏れる。

「ぁ、ぅンっ!」
「ルー兄…元気だね」
「ルーたちのマッサージそんなに気持ちよかったの?」
「あ…///」

上を向いた自身にルークは、ぱっと両腕で隠した。

「も、もういいよ、ありがと二人とも」
「駄目っルー兄!」
「ちゃんとルカたちが責任もって、治すから、ね?」

しゅるっと音をたてて、前の合わせで締めていた服のヒモを外されると、はだけてルークの肌が露になる。

「こら、ふ、いぃから、大丈夫だから」
「でも、ルー兄のここぴくぴくしてるよ」
「あっあぁ、だめだって」

ヌルヌルとオイルのついた手で擦られると堪らない。ルークは身をよじって逃げようとするが、一人がけソファに深く腰かけているのでそうもいかない。

「ここも、よさそう」
「るかっ!?!」

ちゅぱっと音をたてて吸われた胸は、触られる前からぷっくりとその存在を主張しており、羞恥で真っ赤になる。

「あぁっ、んあぁっ」
「ルカ、これ舐めてへ、き?」
「大丈夫だってお姉ちゃん言ってたよ」
「じゃあ、大丈夫だね」

ボタンを外して、ぽよんとした柔らかな胸出すとルーはルークのを胸に挟み、舌うまく使って先端の窪みを擽る。

「だめっ!きもちぃ、きもちぃぃ…!!」
「どれがきもちぃ、の?」
「どっちもぉっあっ!るかぁっ、右も、して」

望みどおりちゅぱちゅぱ吸うとルークはさらに喜んで声をあげる。

「ふあっあぁっ!でる、でるよっ」
「んっんん…!!!」
「ああぁっ!!」

びゅるっと勢いよく吹き出した気がしたが、ルーの口腔に吐きだされ、どのくらいの量なのかはまったくわからなかった。

「も、もう、いいよ」

少し我に帰ってルークは、首を振る。

「前立腺マッサージがまだなの」
「えぇっ!!!そこまでしなくて、いいっよぉ」
「でも、アシュ兄ちゃがルー兄はそれが一番喜ぶからって」
「そんなことないっ、違うっ違うからぁ」

何を教えているんだろうか、あの馬鹿兄は!!!と心の中で毒づくも効果など全くない。

「だから、ルー兄、力抜いてね」
「え、ひっ!!あぁーっっ!!!」

ルカの指が秘所を割る。
まさか妹にまでと、ルークはソファで身もだえた。

「どれ、かなぁっ」
「あ、あ、ぅ…」

今まで天使に見えていた妹たちが、今は羽の生えた小悪魔に見えてしまう。
ただ、一つ厄介なのは本人たちはいたって純粋で悪気がないことだ。

「早く見つけないとマッサージならないのー」
「待ってー、今、ぁ」
「ひぁっ!」

指先にしこりのようなものが当たると、ルカはほっとしたようにクニクニとそこをいじる。

「あぁっ!そ、んなっぁ!」
「ルー兄、こっちヌルヌル」

ぽたぽたと、とめどなく液を溢すそこに今度は緩く握ると扱く。

「やあぁっ!きもち、ぃからぁっも、やめっ」
「ルー兄のここ凄く熱いの、きぅきぅって指締め付けるよ」
「ルーも、マッサージする!」

二人の指が内部で別の動きをしようと、もうルークはなすがままだ。
頭がぼーっとして、早くいきたくて腰まで揺れてしまう。

「アァーっ!もぉ、もっ、ひぁあぁあ!!」

勢いはなく、どくんどくんと真っ白な精液を吐き出すとルークの意識は堕ちていった。






―――――――





「る、ルー兄ごめんなさいなの」

目が覚めると、心配そうに覗く妹たち。
服もなにもかも、全てが綺麗に整えられリビングにあるベットにもなる別のソファに寝せられていた。

「もう、いいよ 二人の気持ちはよく分かったからな…ただ、アシュ兄の言うことは、もう信じちゃだめだぞ」

後で絶対に叱ってやると心に決めてルークは二人に言いきかせた。

「はーい!お兄ちゃんあのね、お詫びにルカがマドレーヌ作ったの、食べてくれる?」

おずおずと差し出されたいい香りのするお菓子をルークは、迷うことなく受けとるとお礼の言葉とともに、二人の妹を撫でた。



純愛にご用心!


END





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