*それはとろけそうな




「ルク」
「んー?」
「ひゃっこくてキモチいーね」
「ん、キモチいー」

30度を越える真夏日に二人は、水風呂に氷のブロックを入れてつかっていた。

「しかし母上も大胆だよなぁ」
「冷凍庫に氷のブロック、かき氷の機械にシロップだもんな」

ルーのおねだりに我等がシュザンヌ母上が自宅に送って寄越したものだった。そしてかき氷機を扱えるのはルークぐらい。

「氷はありがたいからいいかなぁ」
「冷蔵庫の氷の製造追いつかねぇし?」
「うん、外の気温が高いから仕方ないだろうけど」

両手で前髪をかきあげるルクをぽーっとルークは見つめていた。

「何、ルー兄…」
「いや、ぅん…」
「もしかして」
「うん?」
「アシュ兄に似てるとか思って見てる?」
「ち、違くて…」

上目使いで少し頬を染めて。

「キス、してほしいの?」
「んや、違…」
「違うくない、だろ?してほしい?」
「んん…」

ぺろりと熱い舌がルークの頬を舐めあげる。
腰を引けないように腕を回してしっかりと抱きとめながら、ちゅっくちゅと耳の近くで音がした。

「ルク…」
「ドキドキしたんだよな?」
「だって、俺とちが、う」


双子なのにルファークの方が大人びてて。

「変わんないって…で、してほしい?」
「う、うん、ほし…」
「了解」

濡れた音が響き、何度も唇をついばまれる。
おずおずと唇を開いて招くとルファークの舌がするりと侵入してきた。

「んふ、ぁふっ、ん!!」
「ふ、」

つぅっと透明な糸がルクとルークを繋ぐ。

「ん!ルクっそ、こっ」
「胸?好きでしょ、乳首」
「ふ、好きだけどぉ」
「素直」

くちゅくちゅ、ちゅ、ちゅるっ

「ひっ!ぁあっ!!」
「感じすぎ」
「いや、ん、ぁ」

もうそろそろお預けと言わんばかりに愛撫の手を止めてしまう。

「な…んで…」
「焦らされた方がもっと良くなるんだぜ?」
「いじ、わる」
「ルー兄、かわいい」

頬を膨らませる兄に戯れのようなキスを繰り返す。
内股や脇の下の際どいところに指を滑らせる度にルークが小さな声をあげてルクを楽しませた。

「はぅ…ゃ…ぁ、る、く」
「すげぇ、あっちぃ…」
「あ、ぅ!…ぁあっ」

ちょんちょんと蕾を指でつついて擽られ、ゆっくりと綻ぶ。

「ぃ…たっ…ひっぅ」
「ごめん、ルー兄…もう少しだから」
「ァンっ!…ゃぁっぅ」
「ここ、かな」
「っア!!ぁあっ」

グリッと強めに探られてぱしゃんっと水がはねた。
イイところ、前立腺をついた指はそのままそこを擦りあげる。

「はうぅっ!ぁあっ」
「柔らかくなってきた」
「ンンっ、やっはや、く…!」
「だーめ…まだ」

ルクは完全に焦らすつもりで、思考の溶け始めたルークには堪らない。

「るく、ぁっ」
「んー?」
「はっあぁっ!熱いの欲し、いっ!!」
「だーめだってば、我慢して」
「や、やだぁ!!もぉやぁ」

巡る悦楽にルークは濡れた髪を振る。

「教えたじゃんか、我慢すれば最高にイイって」
「も、こ、んな…やぁ、我慢できない、できないよ…るくちゃ、ぁ」
「じゃあ、自分でいれて」
「いじ、わるぅ」

息が上がってるのは二人とも同じ。
もっと焦されるか、恥ずかしい思いをするか、ルークが返答に困るとルクは構わず、指を中で動かした。

「ぁ、ん!ンン」
「ルー兄?」
「あぁ!んやっ!」
「ほら、どうすんの?」

自分でするのは嫌だった。
今日はどうしてもルカに入れて欲しくて。

「がまん、するぅ…っ」
「そう、じゃもう少し待ってて」

中をもっとほぐすようように激しく指が抜きさししていく。

「あぁァっんん!!ぅぁ!」
「ルー、兄…よく我慢しました」

ご褒美だよとルクが囁くと一気にルークの中に猛った自身を深く挿した。

「ひやあぁぁっっ!!」

中がきゅうぅっと締まるとと、水風呂が白濁て汚れる。

「るく、ちゃ、まだ…もっといっぱい」
「いいよ、散々焦したからな、ルー兄のお願い聞いてあげるっ」
「うんっ!空っぽになるまでっるくちゃんでイキたぃっ!!」
「いいよ、とこん付き合うから、さっ」
「あぁっ激し、!だめぇー!だめえぇっ!!ひゃっああぁっ」

じゃぷんっ!と水が何度も浴槽で跳ねたがそんなことには構ってられないほど、二人は夢中になっていった。








「ごめん、ルー兄」
「むぅ…」

もとはと言えば、自らルクを誘ったようなものだが、失神させられるとは思わずルークは頬を膨らます。

「機嫌、直してよ」

ルファークの指先が頬から首にかけて優しく辿ると、ルークは小さく鳴いた。

「も、反省、してない」
「してるよ、だからすっごくルー兄に優しくしたい」
「ぁ…も、せっかく体冷まそうって水風呂使ったのに意味ないじゃん、ルク」
「夏ってそういうもんじゃねぇの」

クーラーの良く効いた部屋。
ルクが触れたところからまた熱くなっていく。

「約束…今度は絶対、優しくだからね、ン…」
「ん、はぁ…勿論、ルー兄 大好き」
「俺も、ルクちゃん 大好き」


これも、みんな暑さと夏のせいにして、もう少しルクと楽しもうとルークは、熱に酔う様に目を閉じた。




END







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