4月3日




その頃、家出同然で実家に帰ったルークは、ガイのところにいました。

「悪いな、ルーク」
「いいよ、いつもガイにはお世話になってるから…」
「じいさんがぎっくり腰さえしてなきゃな」
「別にいいんだよ、俺もこうして羽伸ばしてるわけだし」

軽食を作り終えて、ガイの煎れたお茶を持って客の待つイスまで歩いていくルーク。
仕事の飲み込みが早くてガイは助かるとルークに微笑んだ。






4月1日にルークが来たとき。

「少し、ガイのところにいさせて」
「ああ、いいよ…でもなんで…」
「ちょっと、これ」

出したのは、ルークの愛読書 たまひよ倶楽部。

「えっと…子供を、育てるためには…」
「甘やかしすぎないこと…よくよく考えたらすごい甘やかして来たと思うんだ…だからここで、ちょっとした試練をね…ほら可愛い子には旅させろって言うだろ」


人指し指をたてたルークはニコニコと笑った。








「あれで17歳なんだよなぁ」


何かを既に悟っているルークにガイは関心すると珈琲豆を手にとった。



拝啓母上様
今日もルークは元気にしています。只今、大きい子供五人の子育て真っ最中です。






[ 61/87 ]

[*prev] [next#]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -