4月2日



ルー兄がいなくなってから夜が明けました。
もう、みんな既に瀕死状態です。


「こらあぁー!!!しっかりしなさいなの!!」
「ルカちゃん、だってえぇ」
「…」
「…」
「働かざるもの食うべからず!!、ルク兄ちゃはリビングの掃除!!お姉ちゃんとルーは洗濯!!アシュ兄ちゃは…アシュ兄ちゃは邪魔にならないとこに座っててー!!!」

立ち上がったルカ、主夫代理は気合いを入れて指示をとばす。
軽く、何も仕事がないことにいじけながらアッシュはルクの邪魔にならないようにソファにあぐらをかいた。

「ルカは?」
「冷蔵庫の中を見てから買い物に行きます」
「えぇっ、ルーも行きたいー!!」
「余計なものは一切買いません!!」

一刀両断されてルーは頬を膨らませるが、ルカがプリンは買ってきてあげると言ったので拗ねるのだけは止めておいた。

「ルカ」
「なに、お兄ちゃん」
「買い物荷物重くなるだろう、車だしてやる」
「ありがとう、ルー兄にもそれくらい優しくできたらお兄ちゃんカンペキだよ」

再びアッシュが撃沈したのはいうまでもない。


拝啓 父上様
今日は、ルカが本領発揮しました、なんとかこれで飢えて死ぬことと、白米に毎日生たまご生活はなさそうです。


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