長女のプレゼント
「ふー…」
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「ルー…いや、今度の母の日…ルークにも何かやるべきかと思って考えていたんだが」
贈り物は大概ルークが購入してきてしまうためこういうとき何をあげたらいいかさっぱりわからないのだ。
「食器は?」
「それだと六個ないとルークが嫌がるんだ」
誕生日プレゼントにカップをあげたことがあったが、翌日色違いが兄弟分そろえてあった。
「うーん、それじゃあ、お姉ちゃん、編み物得意だし…ニットのベストは?
だったら今の季節も秋も使えるし」
「採寸、どうするんだ?」
「ルク兄を捕まえてちょちょっと」
決まったなら即行動。
アシュリアとルーはルクを捕まえに二階へと駆け上がった。
数秒後、ルクの悲鳴が家中に響いたのは言うまでもない。
END
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