*流れ星は見た


「んー涼しい!」
「そうだな」

プライベートビーチと別荘に来て過ごす夜。


「風呂上がりにちょうどいいよね、アシュ兄」
「室内よりもこっちの方が好きだな」
「昼間は嫌なのに?」
「別に嫌いだとは言ってないだろうが」

くすくすとルークが笑うとアッシュはすこし怪訝そうに眉を寄せた。

「それにしてもすごい星だな」
「…流れそうだね、ぁ、あっち見ててほら」
「痛っ」

ぐいっと顔を動かされアッシュは渋々空を見ていると軌跡を描いて星が流れた。

「ねっ」
「まったくお前は昔から変わらないな」
「そういえば旅行に行った時にみんなでこうやって空を見たっけ」
「あぁ、お前だけ流れ星を見つけるのがうまくてな…エスパーだっていう話になったんだ、確か」

そんな話をし、しばらくぼーっとしているとぐいっと引っ張られて間近にアッシュの顔。

「ぁ、ダメだってば!アシュ兄」
「何が駄目なんだルーク?」

くにくにと服の上からルークの自身を優しく揉みしだく。

「ンンっァ!」
「ほら、言わねぇと分かんねぇぞ」
「いじ、わる!ひっあァ!」
「勃ってきた」
「んくっ!ば、かぁ!!こういうのは合意がないと駄目だろー!!!」

ベシッとルークの平手がアッシュの頭を叩いた。

「って、わざわざしてもいいですか?って聞けってか」
「ムードとかそういうのだよ!…それに、ここ外」

むすっと頬を膨らませる弟にアッシュは降参のポーズをとる。

「優しくしてやるから」
「本当に?」
「この星空に誓って」

目を瞑って降参のポーズをとりつづけるアッシュにルークも安心して今度は自ら口付けた。








「んんぁっぁぅ!」
「声出せ」
「ゃ、ゃらぁ」
「誰も聞いてねえよ」
「あひゅにぃがきいてるっ」

衣服を噛んで声を押さえる様子は酷くそそることにこの馬鹿な弟は気付いていない。
それなら、無理矢理でも聞きたいと思う男の性も分かっていないだろう。

「ひっ!そこやぁ」
「どこだ、言ってみろ」
「そこっそこぉ!いやぁ、いゃぁ!!」
「これか?」
「それぇっっアッアッん」

ぐちゅぐちゅと指が耐えまなくルークの中を犯し続ける。
咬んでいた、衣服は口から落ち代わりに嬌声だけが溢れた。

「アァっ、ひゃあ!」
「いれるぞ」
「ひっ、ん!!」
「くくっ、腹にくっつくぐらい感じてたのか?」
「言わないっでぇ!」

ルーク自身を一撫でしてから入り口にぴたりとアッシュのそり立つものが当てがわれる。

「ん、んん…ぅ」
「ルーク」
「ふ、ぁ なに―っああぁん!!」
「狭い、な」
「ばかぁ、ばかぁっ!」

一気に入れられてきゅうきゅうと吸い付くように絞ってしまう。

「少し、緩めろ」
「んんっ!ぁぅ!む、りぃ」
「ちっ!…」

緩まない内壁にアッシュも限界を感じ、ズンっと奥を何度も何度も擦りあげる。

「やあぁあっ!!だめっだめぇ!」

ぶるりとルークが震え、トロトロと快感に蜜は溢れる。

「ほら、イッちまえ!」
「ひああぁあっっ!!!」

抜ける寸前まで腰を持ち上げられて一気に前立腺を突きながら奥まで挿入され二人は果てた。

「ん、ふ…ほ、し」
「ルーク?」

意識が落ちると共に一つ、星が流れた。













「信じらんない」
「何がだ」
「立てないんだけど」
「あの後もあれだけすればな」

浜辺であのあと、三度もルークはアッシュに付き合わされて。

「喜んで、腰動かしたのどこのどいつだよ?」
「なっ!!もう、知らねぇ!アシュ兄のバカ野郎!!!」

結局、自宅から離れてもいつもと変わらない運命にルークはその日はずっとすねていましたとさ。





END



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