*二人だけの秘密




「るーにぃ」
「んー?どーしたの、ルク」

部活の準備をしていれば猫なで声ですがってくる弟。

「明日部活?」
「明後日からだよ」
「じゃ、寝よーぜ」

すりすりと摺よってくる弟がいつもと違う。
なんで、どうして、とルークが考えればふわりとアルコールの匂い。

「アシュ兄!!!!」
「何故、俺を呼ぶんだ」
「一番理由しってそうだからだよ」
「父上の棚からとってるのは見たが」
「なんで止めないの?」
「面倒だからな」

無責任な!!
心の中で罵倒しながら、ルクに肩を貸しながら部屋へと向かう。
意外としっかりと弟は歩いてくれる。

「早く、ルーにぃ」
「はいはぃ」

いつもは開けておく鍵もアッシュの侵入を防ぐためにしっかりと閉める。

「るーく」
「ぁ、んん」

じわっと舌からアルコールが伝わる。
甘いような苦いような不思議な口付けにルークは堪らなくなって目を閉じた。

「は、ぁ…んく、んん」

上顎の盛り上がった部分を必要以上に攻められてルークはゆるゆると首をふって逃れようとする。

「んふぁ…」
「っるー、にぃ」

そっと、ルクの唇が首に触れたかと思ったらそこで動きが止まった。

「る、く?」
「…」

すーすーと寝息が聞こえルークは苦笑する。
そして自分の体の状態にも。

(起きるの面倒…)

トイレまで行くのがしんどいし何よりアッシュに見つかれば確実に部屋に連れこまれる。

(寝てるし、平気だよ、ね)

そっと立ち上がった自身に手を添えてゆるゆると扱きだす。

「んん、ぁぁ!」

堪らない。
ぬるぬると濡れていく。
自慰ってこんなに気持ちよかったかなと思う。

「ん、ふぁ、ァッ、ァッ」

左手で根本を右手で先端をいじりながらルークは快感に溺れていく。

「るく、ん、るく、ぁ」

自分も使っているベットなのにルクの匂いだけしか感じなくなってくる。
指で輪を作り、抜きあげるように何度も何度も強い刺激を与えた。

「ゃだ、ゃっ、るく、さわ、触って」

正直な思いが口を出る。
もっと強くて確かな刺激が欲しい。
欲しい、欲しい…貪欲になっていく体にクラクラと眩暈がする。

「るく、るくっ!アァンっ!!!」

ビクン!
と一度体がこばわるとビュクビュクと白濁が手の中に広がり、受け止めきれなかったものはシーツに溢れる。

「ンァ!、ふぁ…ひゃ!?」

余韻に浸ってるとキュッとまた自身を握られる。

「鳴きすぎ、ルー兄」
「ぇ、ぁ、ルク」
「まだ、いけるよな」
「ひぁっ!!」

いつの間にか起きた弟がさっきよりも深く甘い快感をもたらす。

「あぁっキモチ、ぃ!」
「また、立ってきた…ルー兄のここ」
「るく、るくちゃぁっ」
「んー?何して欲しいの?」
「ひっ、ん…舐め、て口でして欲しっ」

一旦火がつくとルークは限りない。
甘い声をあげて、淫らになる。

「了解」

口の端を上げるとちゅっと膨らみに吸い付き窪みだけを舌の先でえぐるように舐め上げる。

「んあぁっ!それ、だめっ!ひぅっ」
「ルーにぃの、だめは、もっとしてだもんな」
「あっあ、ぁっ!でちゃう、でちゃうからぁ」

つぅっと下から舐めあげてルクは包むようにしゃぶりつくと、ぢゅるるっと音をたてて勢いよく吸いあげた。

「ひっアアアァ!!!」

内股の肉がひくん、ひくんと何度も痙攣してルークは力なくベットの中にただ横たわる。

「気持ちよかった?」
「う、ん…ぁ」

くつろげたルクの前から熱の塊がひくついているのをルークは見た。

「るく、…俺も、する?」
「、それもいいけど…ルーにぃの中でイキたい」

蜜を溢し続けるルークのものに、自分のものを重ねてルファークはねだった。

「ん、いいよ、いっぱい出して、ね」

お許しが出ると、濡れた熱い塊をルークの蕾に押し付ける。
入り口に押し付けたまま、少しだけ先端を入れると内壁が震え拒むどころか飲み込むように動いた。

「っぁ、す、げっ…」
「あぁっ、んん」

先に出したものの助けもあり、慣らさなくてもすんなりと受け入れ、ルクの動きをスムーズにさせる。

「ひっあっっ!んあ」
「つ、」
「るく、るくちゃっ」

ぎゅっと首に抱きついてルークが鳴く。

「くっ、しめつ、けすぎ」
「だって、だってぇ」
「イイ、ンだ?」

言えばこくこくと頷いて、小さな声で「イカせて」と言った。

「っ可愛過ぎ」
「あっや、ふかっい!あああぁあっっ!!!!」

三度目の射精にルークの意識はぶつんと途切れた。









「はぁ」
「ルー兄、ごめんてば」
「恥ずかしかったんだからな」
「うん、ごめん」

聞けば、ルクはまったく酔っていなくてルークだけが、口付けで酔ってしまった。

「パッチテストで弱いって分かってたけどまさかここまでとは思わなかったんだよ」
「恥ずかしい!」
「ん、絶対誰にも言わないから」
「内緒だよ」
「うん、約束」

幼稚園の時と同じように、小指を絡めて指切りをした。






二人だけの秘密。




END



[ 42/87 ]

[*prev] [next#]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -