*マグロじゃないもん!






「ンン、ふは…」
「ルー、兄…何でそんなにがっついてんだよ」
「ふぁ、ごめ」

いつもならマグロ状態の兄にルクは笑ってみせる。

「いっつもはマグロなのになぁ」
「ワイン」

突然ルークが呟いた。

「ワイン?」
「ルーがジュースだって言ったから」
「飲んじゃったわけだ?」

でもちょっとしか飲んでないよ、なんて言いながらルークはルファークの指を嬉しそうに口に含む。

「いつもより血色よくて、唇真っ赤だぜ?」
「ん、」
「それにトクトクしてる」
「やだ、恥ずかしっ」
「いいじゃんもっと恥ずかしいことするんだからさぁ」

そういうと、ズボンのベルトに手をかけ下着も全部取り去っていく。

「あ、う、るくぁ」
「んー?」
「俺も、ルクにした、ぃ」

真っ赤になって口にする兄に弟は閃いたように笑う。

「見せて貰おーじゃん、マグロじゃないルー兄」
「お、おう!!」

その笑みはこれから悪戯しますよという顔だった。







「こんな格好っ、恥ずかしっ」
「恥ずかしくないエッチってどんなのだよ、ルー兄」
「やぅ、ん…」
「して、くれんだろ?…早くくわえて」
「うん」

まるで蟹座のマークの態勢にルークは羞恥心を覚える。
ルクの顔を跨いでしまっているのだ。
それに体格なんて変わらないから互いの口元にちょうどくる、熱。

「んふっっ、あむ、」
「ルー兄、すげぇいぃっ…もっと」
「あ、うんっ、気持ちイイ?」

ちゅうっと音をたててルークが舐め啜る。

「んあぅっ、ルクやぁ」
「んー?」
「れにもっ!してぇ!!」
「ルー兄がうまくできたらな」

ちろちろと戯れに舐めるだけのルクに痺れを切らしたのか、ルークは激しく、深くくわえこむ。

「っく、」
「んんあぅっ、ルクちゃルクちゃっま、だ?」
「仕方ねぇなぁ…」

片手で、逃げるルークの腰を押さえ付けるとぢゅるるっと音をたて吸われる。

「ひああぁぅっ!!!んっ!!!」
「バっ、ぅっ!!」

馬鹿と言う前にルクもルークの顔を目がけて欲を放ってしまう。
イッた瞬間にルークは弟の尿道に歯をたてたのだ。

「ルクぁ、も、でないよぉ」

白濁を放った後もルクはルークのモノを舐め、吸い続ける。

「あっアンっ!また勃っちゃうから、らめぇっ」
「いいの間違いだろー?」
「ふぁっ、な、んでぇ?」
「ルー兄が淫乱だから…」

ぴとっ息づくルークの蕾にルクは少し起ち上がった自身を押しあてた。

「ひぁ、!!」
「ちょっとお仕置きな」

自分にはだせない低く擦れた声でそう宣言され、これからやってくる、さらに甘い快感にルークは身を震わせてため息を吐いた。




END







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