*召し上がれ!
「お願い、ルク」
「嫌だ」
「何で?!俺にはめちゃくちゃするくせに俺はしちゃ駄目なのかよ!」
溢れそうなくらい大きな瞳がルクを覗く。
そう、腹の上では兄、ルークが膨れっ面。
「…」
「…」
「…」
「…分かった」
溜め息混じりに承諾するとルークは嬉々として自ら口付けた。
こんなこと一回ぽっきりだって中学の時に誓ったのに。
「ん、くっ」
「ァっ、そんなに締め付けたらダメだって、ルクちゃぁ」
「ンなの、知るっうあぁっ」
何度も何度も気持いいところを突かれて体は意志とは別にルークを締め付けた。
「あっも、イッく…!!」
ルーク自身が、中でヒクンヒクンと震えるのがルクは分かる。
「あっ、バッカ!中でだすなっあぁ!!!」
案の定、中で弾けるのを感じてルクは快感とは別の溜め息を吐く。
「んハァ、ぁ、ごめん」
「…その変わり、まだ付き合ってもらうからな」
ニヤリと弟が笑う。
あぁ、こういう顔をした時は形成逆転の合図だ。
抵抗しても無駄なのだから。(腐っても血筋は血筋)
「あっんっ!あぁっ!!」
「気持ちいい?」
散々いじられた身体は大袈裟な程跳ねる。
「やぁぅっ!あっあー!」
「っん、入れるぜ?ルー兄」
「はや、くっひっぁ!」
腸液でぐずぐずなそこは熱く、刺激を求めるように震えていた。
「ふあぁぅっ!!!」
「やっぱ、こっちの方が気持ちイイー…」
息で耳を撫でるように呟くと甘い声で兄は鳴いて、鳴いては欲しいのか身体を揺すった。
「んっンンっるく、もっとぉもっとッ!!」
肩に爪が食らい付く。
身体を解放している証拠だと痛みも疼きに変わる、もっと気持ち良くさせたいと。
「これ?ルーにっ」
「ンっあっあぁ!」
二つ折りにするように体勢を変え、奥をついた。
「ルクっルクっゃあぁ!ルクちゃっ」
「ふっ、く…あーぁ、ぶっ飛んじゃって、っ」
「んん、ああぅっあ!!」
涙で頬は濡れ、シーツは精液と唾液で濡れていく。
「ったくルー兄ってば「…仕方ねぇな」
「はあぁ!?!」
重なるように聞こえたのは間違いなく長男の声で、ルクは焦る。
事もあろうか、先程までルークを受け入れていた個所をアッシュは撫で始めたからだ。
「テメっ、クソ兄貴何すんだ!!」
「鍵の掛け忘れにはご用心だな」
ぴとっとアッシュはルクのそこに猛ったモノをあてる。
「安心しろ、気持ち良くしてやる」
「バッカ!そこら辺にいる犬とでもヤってろ!!ぅ、あぁっ!!!」
痛みもなくアッシュを受け入れるそこ。
ルクの発言に兄はにっこりと笑った。
「犬、だろ?…キャンキャンよく吠える」
「くそっ、あにっき!!!」
「ひやあぁっ、るくちゃ!おっきくしちゃらめえぇ!」
さらにルクの下でルークが喘ぐ。
「あっ!あぁ!!」
「っくぁあ」
すっかり主導権を持っていかれたルファークは手をついてルークの左頭上で声をあげた、アッシュが動くだけで自分も兄も気持ちいいのだ。
「あぁひぃっ!もっいっくっああぁん!!!」
「っぁあぁ!!!」
「っぅ!」
ルークが堪え切れなくなって果てると同じようにルクもアッシュも果てた。
「ざぃあぐ…」
喘ぎすぎて喉つぶれるってどういう事だとルクは突っ伏してため息を吐く。
「―…」
ルークに関してはあの後、長男ともしたのだろう、朝からトイレに通いっぱなしでベットから上がるのも一苦労。
ついでに言えば、完全に声が出ない。
「「お兄ちゃん、大丈夫?」」
「悪い、ルカ、ルー…ルー兄連れて部屋に行くからさ、昼になったら声かけて」
「うん!」
「お休み、二人とも」
双子姉妹と別れ、ルークを連れて部屋に向かった。
「ルー兄大丈夫?…じゃないよな」
「…ごかぃ…」
ガラガラの声でルークはあの後五回もしたと涙ながらに報告した。
あまりにぼろぼろなルークに正直気絶してよかったと思い、ルクはのど飴の袋を開けた。
END
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