*どっちがどっち?
中坊にして、人生最大のピンチを迎える。
「お願い、ルクちゃん」
わかってる。
兄、ルークの最大の武器は長男アッシュ譲りの有無を言わさず言うことを聞かせるというもの。
まったく、この兄は別種でタチが悪い。
「ねっ?」
言うことを聞かなければ、何をされるか分からない。
確実、いや、絶対的にルークの復讐は成功するのだ。
「…わかった、だけど条件がある」
「何?」
「一日、俺の言うこと聞く…約束」
もちろん、タダなんかで兄だけいい思いをさせない。
交換条件だ。
長所があれば短所もある、約束と言えばルークは破った事がないのでその単語には弱い。
まったくのお人好し。
「わかった」
「おし、じゃあどっからでもどうぞ」
そう言い放つと受け身の態勢をとる。
学校から帰ってきて、制服から着替えるのもそこそこにルークはルファークの目の前に座る。
「目、閉じてルクちゃん」
(なんだかんだいって)
この兄も血を引いているのだ。
(ゾクゾクす、る…)
それはまるで長男に攻められている時と同じ感覚だ。
「ンンっ、んぅっ…ぁ」
「はぁっきもちい、ルクちゃ?」
聞くな、馬鹿兄貴。
「まぁまぁ、だな」
嘘。
実はすっげぇ、気持ちよかった。
いや、なんつーの…普段タチやってる奴の精一杯の強がりみてぇな…。
だってルー兄、見かけによらず舌使いが巧いんだ。
「それで、ぇっと…」
小さく一つ一つ探るようにワイシャツのボタンを外して見えた肌にキスをしていく。
「っ…」
下に降りていく口付け。
へそを舐められ、思わず反応してしまう。
「る、くちゃ…?」
「な、なんでもねぇって」
「ん、」
かちゃかちゃとベルトを外すしジッパーを下げる音が妙にリアルに響く。
「ァ、も…おっきい」
「は、ァ」
「ンン、っ」
裏筋を舐め上げながら手も使って扱いていく。
「んぁっ!ルー、にっ」
「ここ、いぃ?」
ちゅぅうっと強めに吸われ、足が跳ねる。
「ばっくわえたまま、話、すなぁ」
「いいよ、出して」
ちゅぅ、ちゅうっと小刻みに何度も何度もルファークを刺激していった。
先走りが舌に絡んで口の中のもひくんっと動くのが分かる。
「ルク、っんむっ」
「歯、たてたら!ぅぁっ!」
「んんっ」
ゴクンと飲み下す音がした。
さあぁっとルクの顔が青ざめる。
「のっ、飲んだのかよ」
「ん、だって、ルクちゃんだっていっつもこうするじゃん」
それはそれ、これはこれだ。
つまりは。
「俺は俺、ルー兄はルー兄だろ!」
「ん、でも気持ち良くなってほしかったから」
「…はぁ」
「ルクちゃん、続きするね」
ベットの横にある小さめの棚からローションを取り出すルーク。
「、冷て…」
「痛くないようにだから」
そういうと、たっぷりと指につけ、中に注ぎ中指を差し込んだ。
「あ、ぅ」
「痛かったら言って」
「ん、ふっぁ!、くんっ」
入り口から解すように指が動く。
「んあっ、ぁ!るー、にぃ」
「中、熱い…指増やすよ」
「く、っあぁ!そこっ」
びくんとルクの背が跳ねた。
「これ?」
「んっ!!やめっ」
「だって解さないと痛いよ、ルクちゃん」
「っ、も、平気だって…早く…」
「入れろよ…」と小さく呟いた。
目を一瞬大きくして兄貴は頷くと勃ち上がった自身にもローションを塗ってぴとっと俺のそこにくっつけ合わせる。
「息吐いて、力、抜いて」
「はぁ…、あぁっっ!」
「ぁんっ!ルクちゃぁ、もう少し力抜いてっ」
「む、りぃ」
それでも中はルークの形に広がっていき、ゆっくりと受け入れていった。
「ん、はぁっ!…ルクちゃん平気?」
「平気なっ、訳ねぇよ…」
「ごめん、痛かった?」
「少しな…早くつったのは俺なんだから別に気にすんな、ぁっ」
「ん、動いていい?」
小さくいきを吐くルー兄。
俺よりなんで苦しそうなんだとルクは思う。
「いい、ぜ…さっき指でついたとこ気持ち良かった」
「うん、いっぱい擦るから」
それから足を持ち上げてせ前立腺にあたるように、ルークが動く。
「アッアッ―ッン!ルーっにっ」
「ん、あっ!ルクちゃ、ルクちゃんっっ」
「あぁっ!!れっもぉ、だめっ」
「ァンっ!っしょに、イこっ」
「はっあっ!っうああぁっっ!!」
「ンァアっ!!」
頭が真っ白になるくらいに気持よくて、気付いたらルー兄は俺の上で失神してた。
「せめて、抜いてからにしてくれよ」
なんとか動いて自力でルークのを抜くとルクは溜め息を吐いた。
「慣れないことするから」
どんなお願いを聞いてもらおう思索しつつ、もう絶対、ルー兄にタチはやらせないとルファークは思った。
ルファークがルークにしたお願い―…それはまた、別の話。
END
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