*溺愛





なんで怒ってるわけ?


「さて、ルーク問題だ…アッシュお兄様は何で怒っているんだろうな」

いや、そんなドスのきいた声で聞かれても考えてる暇なんて…。

「後、十秒」
「え、いや、ちょ」
「五秒」
「え、分かんないってば」
「三秒」
「はあぁ?」
「零、終了だな」

軽々と兄は自分の体を持ち上げてしまう。

「アシュ姉助けて!!!」
「…頑張れ、ルーク」
「いや、お姉ちゃん!!」
「じゃあ、ルー兄うちらは四人でお出掛けしてくるね!」
「は?ルー、待って!!」
「ルー兄おみやげ買って来るからね!」
「あ、うん、ルカ!ってちがあぁう!!!」
「…じゃぁな、ルー兄」
「ルクまでっ裏切り者!…晩御飯…海草と茸づくしにしてやる!!!」


ルークの声も虚しく、他の兄弟たちはサッサと出掛けてしまった。








「あ、しゅにぃっ」
「なんだ?」
「も、イカせてぇっ!!」
「ダメだ」
「ふえぇっ…」

さっきから絶頂寸前に持っていかれては離されてルークはポロポロと涙を溢す。

「やらぁ、わかんないよぉっ」
「ヒントはな、用務員だ」

ルークが必死に考えてるうちにアッシュはまた、そそり勃った物に触れていく。

「あぁっん!あっあっンン!待ってぇ」
「待たない」

宣言通り、兄はルークの制止も聞かず中に埋めていく。
ならしてないそこは、ギチギチと悲鳴を上げるが中はアッシュを誘うように動いた。


「んやぁゥっ!!」
「お前の中…熱いな」
「おにぃちゃっ!おにぃちゃあぁっ!!」
「まだ、イカせてやらねぇよ」

きゅっと髪を結っていたゴムでルーク自身をくくってアッシュはニヤリと笑みを浮かべる。

「やめてぇっ、取って!取って!!」
「だから、何で怒ってるか当てたら取ってやるし、好きなだけイカせてやる」
「ぅっはあぁっ」

ズッズッとルークが考えている間も兄は中を擦り上げるのを止めない。

「んやぁっらっぁ!」
「分からない、か?」
「うんっ、分かんなっぃよぉ」

先走りがアッシュのピストンでどんどん腹を汚していく。

「ピオニーっ、知ってるだろ?」
「よぅ、むいんさんっっ」
「二人で、っ会ってるって?」
「でもぉっ、普通にっひぅ!とも、だち…!」

息を弾ませながら、ルークは必死に答えていく。

「ここの跡は、誰がつけた?」
「そ、なのっ分かんないっアァっ」

びくん、びくんと体が痙攣を起こす。

「んぁっ、も、痛ぁ、ぃ」
「チッ、限界っか…」
「んんっ、ごめんなさぁ、ぃ」

何度も謝る姿はいじらしく、アッシュの怒りも急激に冷えていった。

「あっ、痛っ」
「これで、俺がつけた跡だ」
「あしゅ、に?」

誰かにつけられた跡を上からまたつけかえし、満足そうにアッシュは笑う。

(…お人好しだからな、つけられたのも分かんなかったんだろ)

ルクがいながらなんて様だと兄は思う。

「ルーク…」
「あンっ!あ、このかっこ…おくにあたっ」
「取ってやる」

痛くなるほどルーク自身を縛っていた髪のゴムを取り外すと前立腺を撫でるように奥を突いた。

「ひっやぁああぁ!!!」
「っ、ぅぁ」
「やらっやらぁとまんなっ!!」

ビュクビュクと解放されたそこからは白濁が溢れて、ルークの腹や顔を汚していく。

「全部、だせっ気持ちいいだろ、ルーク?」
「んん、ぁあっあしゅにぃっあしゅにぃ」
「ほら、ここにいる」
「あぁンっ!!ァ…」

あまりの快感についていけなくなったのか、ルークはまだシドシドと精液を溢しながら意識を手放した。

「少し、やりすぎたか」

ベットのシーツごと眠る弟を抱き上げて、アッシュはバスルームへと向かった。
最後に、そっと額に口付けて。



END










―――――――――
ちなみにキレたルークがそれぞれの嫌いな物を作りましたとさ。
ルー兄は特に嫌いな物はありません。




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