*三男の災難









「…」
「…」
「ダメだからな」
「なんでだ」
「今寝たばっかりなのに可哀相じゃんか」

妹たちの部屋の前のドアに座ってルクは、天上天下、唯我独尊、なのにどこかヘタレな長男を見上げる。

「ルーに言われてんだよ、最近二人とも寝てねぇからアシュ兄来たら追っ払ってくれって」
「ほぅ…つまり、お前が供物なわけだ」
「は、どういうっん!んー!!!!」

にやりと笑うとアッシュはルクに無理矢理口付けた。

「はっ、にすんだ、アシュ兄!!!」
「ルク、久しぶりに兄ちゃんと勉強しようじゃねぇか、…もちろん体術の、な」
「やだって!何考えてんだよ!!」
「やることしか考えてねえ」

ストレートに言ってくれるじゃねぇか、クソ兄貴。

「ちょ、はぁーなぁーせぇー!!!」

ルークとそんなに体格の変わらないルクは軽がると抱き上げられ、担がれると自室に連れていかれた。

「ごめん、ルク兄!これも美容と健康お肌の為!!」
「ルク兄…」
「ルカちゃん!これも社会で生き抜く為だよ、ルー兄がいないからってアシュ兄激しいんだもん」

ルーが頬を膨らませた。

「ルー兄ってすごかったんだね」
「あんな野獣毎回相手にしてるんだから、ほんとルー兄には感謝だね」

二人はアッシュの部屋の方を向いてご愁傷さまと呟いて手を合わせた。









「ぅおっ!!」
「色気ねぇな…」
「ったりめぇ、ルー兄じゃねぇんだから、放せ」
「無理」

ベットに押さえ込んで、アッシュはルクの脇腹から腹筋を撫でる。

「っ…く」
「お前、真面目に部活してるのか?」
「は?どういう…」

見れば、ハイネックの黒いセーターを脱ぐ兄。

「はったり…」
「ぐっ、うるせぇ!」

いつ見ても、アシュ兄には無駄な筋肉が無くて。

「なんでスポーツもしてないくせに、そんなに無駄がねぇんだよ」
「…天性だろ」

あーマジ殴ってやりてぇとルクは思う。

「無駄話をする余裕があるんだな、五回はできるな?」
「は?今なんてぅあっ!…こンのぉっ…ぜつ…りっあぁ!」
「褒め言葉として受け取っておこう」

べろりと顎を舐め、アッシュはまた不適笑うとルクの口を塞いだ。












「あ、ん…くっ」
「声、我慢するなよ」
「ぃゃ、だ…」
「強情」

きゅっと、先走りで濡れる自身を握られ、割れ目をぐりっと抉られる。

「ぅあぁっ!」
「やっぱり、双子だな…感じる場所は同じか」
「やぁっ、あしゅにっ!!やめ!」
「気持ちいい、だろ?」
「…、っぃぃ…」

悔しそうに眉を寄せてルクは言った。

「素直な事はいいことだぞ」

手の中で限界だとピクピク震える自身をもう一度搾るように握った。

「あっあっ、んアァっ!」

耐え切れずにびゅくっとルクは腹に欲を放つ。

「はぁ、ン…ぁ」

アッシュは白濁を指に絡めてつぅっと右手は下へ、左手はつんと立ち上がった乳首を撫でた。

「あ、あしゅにっ」
「なるべく痛くしないようにする」
「ぁ、あぅっ!」
「ほら、こっちに集中しろ」

ピンっと乳首を弾くとビクンとルク也の体が跳ねる。

「んっんっ、ぁんっ」
「…」
「ぁ、ふっ!あしゅ、にぃ」
「…はぁ、おまえらやっぱり…ルク入れるぞ」
「ふっは…」

四つん這いにするとアッシュは高ぶった自身をあてがう。

「ん、ぁ、あぁっ!いたっ、あしゅにぃ!イタイっ!イタイ!」
「力、ぬ…け…」
「む…り、痛っ…」

体を強ばらせるルクの背中に口付けながらゆるゆると萎えた前のを握る。

「ん、はぁ…あぅ」
「っ…」
「はや…ぃ…」
「すまない…ついルークのペースでな」

「まだ…動くなよ」とルクは荒い息を懸命に落ち着かせて。

「普段、タチしかやらねぇから」
「ん、つっこまれる…より…ぁふ、つっこむ方、がい…」
「まぁな…」

弟の様子にそろそろいいだろうと思いゆっくり動き始めた。

「んっんっん、ん」
「はぁ、」
「アっ!そこ、ヤメ!あぁっぁ」
「いい、だろ」
「アシュにいっあしゅ、あぁあぅ」

一点を擦り上げると激しく鳴いて。

(っとルークと同じだな)
「も、むりっ!や、あぁ!」

きゅうぅっと中が締まる。

「っ、の馬鹿っ」
「なに!や、ひっ!」

締め付けが起爆剤になったのか、無理矢理弟を持ち上げて、一気に最奥を突いた。

「んっー!」
「っ」

あまりの刺激にルクは我慢せず熱を吐くとアッシュも中に続いた。










「も、抜けってば」
「後、四回」
「ふ、ふざけんな!!こンのデコ!!!!」
「誰がデコだ、もう一回追加だな」

はらりと落ちた前髪を掻き上げてアッシュは笑った。

「あきらめて付き合え」
「も、嫌だぁー!!!!」

ルファークの叫びは虚しく、その晩はしっかり夜明けまで付き合わされましたとさ。







END










オマケ

「…」
「ルク?」
「…」

自分を抱き締めたまま放そうとしない弟を心配そうに見つめるルーク。

「ルー兄、ちょー好き」

ぎゅっとさらに腕に力を込める。

「寂しかったのな、よしよしルクちゃんの好きなもの作ってあげるから、ネ」
「…」

こくりと頷いたルファークにルークは「可愛い」と呟いてよしよしと頭を撫でた。




今度こそEND










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