三男と二男
「…」
「〜♪」
「ルー兄、何この大量のポッキーとプリッツの山」
「買ってきたんだよ〜」
嬉しそうにポッキーを開ける。
「おぃひ〜」
俺が甘いの苦手だって
わざとやってるルー兄?
「ルクも食べる?」
悪戯っぽい笑みを浮かべて袋を差し出す兄。
(ハロウィンの仕返しか?)
散々鳴かせたからなとルク。
(だからって)
おとなしく仕返しされるのも気にくわない。
「食べないの〜?」
もう、一本自分の口へ。
(これだ…)
「ありがたく頂戴してやる」と箱をとるフリをして。
「ン゙!!!」
ルー兄の唇ごとポッキーをかぷり。
「ごちそーさん♪」
「ルク!!!」
真っ赤になった愛しい兄上。
「俺に勝とうなんて無理だろ、ルー兄?」
「ぅっ〜!!!」
言い返す言葉がなくなった兄の頬にもう一度口付けて後ろ手を振って二階へ上がった。
ただ夕ご飯、復讐にあうことを彼は知るよしもない。
END
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