長男と二男




「ルー、トリックオアトリート」

「残念でした」

クッキーの袋を一つ。

「ちっ…」

「ちってなんだよ、アシュ兄…」

はぁとルークはため息を吐いた。

「アシュ兄…」

「んぁ?」

「トリックオアトリート」

「…」

「ないね?…じゃあ悪戯」

椅子に腰掛けてる兄に近づくとルークは口付けた。

「んん!?」

まさかルークからしてくるとは。

「はぁ…実はさ、コップに寄せといた日本酒まちがって飲んじゃって」

「もう限界…」とルークはもたれかかった。
アッシュの顔が完全にかわる。

「楽にしてやるよ」


まさに一匹の狼。
耳が見えたのは酔ったせい?


END





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