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「ひゃははははっ!」
「い、いぃい命だけはっ命だけは!がはぁっ!!」

その言葉を聞いた瞬間に、いままで愉しそうに笑っていた声が止む。

「…何言ってんの、おまえ」
「ひぎィっ!」
「オレは任務をこなしにきただけぇ、アンタの命乞いなんて聞きに来たんじゃないのー、おとなしく死ねよ!
あー、でも、つまんねぇーからさぁ…鬼ごっこでもする?逃げきれたらアンタの勝ち、どぉーよ!この考え!名案じゃね?」

「なぶり殺してやっからさぁ」と刀を舐める。

「…遊んでる暇ないよ」

その時、小さな声が響く。

「んぁ?ァンだよ ルーク」
「早く帰ってお勤めしないと、ね?」

そう言ってニコリと可愛く微笑むと、空気を切る、ヒュン、という音。



殺那。



「あーあ、ばらばらだ」

びちゃびちゃと床に、赤い塊。

「もう、これじゃあゴミだなぁ…っていうか、ルーク!!今日俺がやるって言ったのに」
「あ、ごめんね、ルカくん」
「ごめんね、じゃ!済まねぇよ」

ぶっすぅと口を尖らせたルカにルークは眉を八の字にして首を傾げる。

「じゃあ、どうしたら許してくれる?」
「ちゅーさせてよ」
「ここで?」
「うん」
「お仕事前だからちゅーだけだよ?」
「わかってるって」

血生臭い中不釣り合いな程、二人の姿は美しかった。











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