死にたがりに祝福を3







「今日、雨なんだ」
「そうだな」
「雨かぁ」
「嫌なのか?」
「ううん、流石にずっと最近晴れてたから雨たまにならいいよ」

枕を抱いたままルークは小さく笑う。

「髪いつもよりしっとりしてる」
「うん、湿気のせいかな、ルカの羽も若干しっとりしてるね」
「そうだな、俺は晴れてる方が好きだ、羽重い」
「そっか、でも明日は晴れるよ…天気予報でそういってた」

ルークはルカの羽が気に入っているのか、入院中も何度もモフモフ顔を埋めてて楽しんでいる。

「来週退院かぁ」
「ぐうたら生活も終わりだな」
「ぐうたらって言うなよ」
「外はベッドの上より楽しいって」
「そう、だといいけど」

ただ、ほんのちょっぴり。そう、ほんのちょっぴりだけ、外が怖いと言うのは黙っておいた。

言ったところで、俺がいるよとどうせ、笑い飛ばされてしまうのだから。



END









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