死にたがりに祝福を2
赤毛の守護天使様。
俺が必要とする限り傍にいてくれる唯一の存在。
「ルーク…おはよ」
「おはよ、ルカ…」
「ん?どうかした?」
「ううん、翼、綺麗だなって思って」
「お褒めに預かり光栄だね」
きらきらと朝日に輝く羽根は病院のシーツよりも真っ白で。
「髪、くすぐったい」
「髪も綺麗だろ」
「うん、すげぇキラキラ…」
毛先にくちづけるルークにルカも応えるようにキスをする。
「本当に傍にいてくれた」
「信じてなかったのか?」
「…夢にも出てきた」
「呼んだだろ」
「…今日も、ずっと一緒?」
「望むのなら」
「…もう少し寝たい」
「…いいぜ、ほら」
ルークにしか感じられることのない膝枕。
自分だけの、そんな優越感にもう一度目を閉じたのだった。
END
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