君と僕の夏休み4





「今日もあっついね!」
「そうだな」
「ルカは泳ぐの得意?」
「多分、人並みだと思うけど」
「じゃあ、海で泳ごう!」

海に隣接するこの家は着替えたらすぐに海に飛び込むことができる。

「いくよ、せーの!!」
「ば、準備運動くらいうわわっ!!」

ざぼーん!!!
という音がして赤い髪が水にたゆたう。

「ぷはっ!」
「はっ、げほっ、ごほっ」
「うひゃぁ、冷たい」
「お前なぁっ」
「えへへ、ごめんごめん」

ペロッと舌を出したルークにルカは「しょうがねぇな」とため息をついた。

「ほら、ワカメ」
「すげぇな…ぁ、そこなんか光ったな」
「え、どれどれ」
「見てくる」

深く息を吸って光る場所へ泳いでいく。
そこにあったのはサイダーの瓶の蓋。

「一応持ってきた、サイダーの瓶の蓋」
「うわぁっ、うしにんだ!」
「集めてるのか?」
「うん!うしにんはまだないの」
「じゃあ、これやるよ」

ルークの手のひらに乗せてやれば、キラキラと波に似た笑顔が返ってくる。

「ありがとう!ルカ大好きっ」
「っ!あ、あんまり大好きとか言うなっ」
「だって、ルカのこと好きなんだもん」

体はひんやりと海の水で冷たいはずなのに、頬が酷く熱くなるのを感じてルカは誤魔化すように海に潜っていった。









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