(あーもう!!)
「ルーク、どうしたの」
「ティア〜!!俺気づいたんだけどさ」

モップに柄に手を組んで顎を乗せるとルークはため息をついた。

「ルカさんってモテるんだよ」
「貴方、今さらすぎるわ」
「だってさ、新規顧客がいっぱいでさ」
「心配なの?」
「や、そういう訳じゃないけどさ」

うんうんと唸るルークにティアは、ため息をついて仕事の続きを始める。

「ただの杞憂だと思うわ」
「そうそう、俺はルークだけだからさ」
「だ、そうよ?」

ぎゅーっとルークを抱き締めるルカはなんだかとても嬉しそうで。

「むかつく」
「おわっ、可愛くねーの」
「可愛くなくて結構です」

うりうりとルークの頬を指でつつく、ルカ。

「イチャつく、それから痴話喧嘩は店の外でやって頂戴」
「片付けの邪魔だから早くルカ連れて帰ってね、ルーク」
「アニス?」
「そのチャラ男厨房でうるさい」
「ごめんな、ちゃんと連れて帰るから」
「よろしい」

二人からさっさと帰れ宣言に、ルークは引っ付くルカを引っ張ってロッカーで着替えると店を出た。



「ルーク、今日家来るだろ?」
「…〜っ」
「まだ拗ねてんの?ルーク〜」
「あー!もっ、ん!?!」

腕の中に閉じ込められ、奪うようにキスされれば抵抗のしようがない。

「ぁ、んん、んぅっ!ん」
「…っ、来る?来ない?」
「…ずるぃ、こんな」
「狡い?賢いって言ってくれよ」
「…、もう好きにしてください」

抱きついてきたルークに、ルカは満足そうに笑うとその体を抱き上げた。

「ルーク、そんなに不安だった?」
「…モテるルカさんが悪い」
「イマイチ、俺の愛伝わってないよなぁ〜、ルークが一番なのに」
「そういうとこが、軽いっていうんですよっ」

周りから見ても、本当にただの痴話喧嘩で、バカらしい内容であっても当人たちにとっては大問題だ。

「証明してやろうじゃんか、今すぐ、ここで…俺がどれくらいルークを思ってるかって」
「ちょ、どこに体入れてっ、こらぁっ!」
「…もう付き合って何ヵ月経つと思ってんの?俺ん家のリビングのソファーなんて可愛いもんだろ、もっと凄いとこでしたじゃん?」

ルークの足を持ち上げて、バックルを外してルカはソコに顔を埋める。
歯でジッパーを下ろされルークは羞恥に顔を両手で覆う。

「店のロッカールームとか、アッシュの車借りてドライブした時なんか車の中でしたっけ?」
「あ、やだっ…!」

思い出してしまったのか小さな声でルークは嫌だと言うと頭をぶんぶんと振った。

「この部屋でだって何回もしたよな…ルークの部屋でした時は家族いて、声必死に押さえてさ」
「ばか、ばかぁ!!」
「…可愛い」

ルカは、軽く反応してしまっているルークのものに息を吹きかけると、口に含んで舐めていく。

「んんっ!ゃっやぁっ!」
「…ん、」
「ルカさ、やっ、やめてぇ」
「無理…何日ぶりだと思ってんの、ルーク」
「やうぅっ!!」

びくりと跳ねた足に気を良くしたルカはさらにルークのものを激しくしゃぶった。

「も、でる、でちゃう、からぁっ!!」
「…いいぜ、出せよ」
「ぁっ!やだやだっ口はなしてっああぁっ!!」
「んっ…」

放たれたものをごくりと飲み干すとルカはごちそうさまと言い放った。

「な、なんで飲んでっ!?」
「だってルークのだし…フェラされるの好きだろ?ほら、弄ってないのに乳首こんなになってる」
「ンッ…」
「まだ、指で軽く潰しただけじゃん」
「だ、誰のせいでこんな体になったと思ってるんですかっっ」

涙目で凄んだって煽るだけなのに、学習能力ないなとルカは密かに笑うと、額にキスをする。

「責任とって気持ちよくして、幸せにするからさ…もっと触らせて」
「ぁ、ぁ…、んぁ」
「ルーク、愛してる…」
「んんっ!る、かさ…」
「ん?」
「はやく、ほしぃ…」

感じた目眩に、ルカはため息を吐いた。

「だから、煽るなっつーの」

舌打ちをするとルカは自分のものを取り出して、ルークの先走りを自身に塗りつける。
ヒクヒクと震える蕾に当てるとゆっくりとそこに埋めていった。

「あっんんぅっ!痛ぁ」
「ちょっと、我慢しろよっ!」
「ゃっ、るかさんっ、いきなりっやぁあああっ!!!」

さっきまでゆっくりと動いていたのに、奥まで一気に貫かれルークは痛みと快感で身を捩った。
いつもより、余裕のない行為。

「ルーク…」
「っはぁはぁ…ん、く…ルカさんのせいです…」
「うん、ごめん」
「乱暴に、するから…イッちゃった…もっと、優しくして…」
「努力する…」

奥まで入っているのに抜かれることなくグングンと、突かれルークは圧迫感と快感に声をあげる。

「もぉっおくっ、はいれなぃからぁっ!!るかさっ!ついちゃ、だめぇっ!」
「奥、あたると…きもちいいっよな?」
「うんんっ!!でもだめぇっっ!!」

「いや」とか「だめ」とか嬌声をあげるのは、ルークが一番感じてる時だ。

「ルークっ!」
「あっあっあぁっ!!ひあぁっ、それやだあぁっ!!やあぁっ!!」

抜ける寸前まで今度は抜かれ、前立腺を擦りあげながら一気に奥まで貫かれる。
「ああぁっ!あぅっ!!はうんっ」
「っ!」
「んぁ、らめっ!やらぁー!!イッちゃっイッちゃうよおぉっ」
「イッてもいいぜっ!たっぷりイケよっ」
「あぁっ!くうぅんっ!!ひぁああぁっ!!!」
「っ、るー…くっ!」

息を整える暇もなく口づけあうと、舌を絡ませてまた、ソファがギシギシと音をたて始めた。




「ん…」
「起きた?」
「痛っ!!」
「怒らない、無理しない…あからさまに拗ねないでくれよ、お姫様」

ぶっすぅと頬を膨らませたルークにルカは、ご機嫌を取ろうとカップを差し出した。

「ロイヤルミルクティーをどうぞ」
「…むー…」

紅茶の良い香りと喉の乾きに受け取って一口飲めば、思わず美味しいとルークは洩らしてしまう。

「トワイニングのアールグレイ…ミルクたっぷりで、美味しい?」
「はい!美味しいです」
「気に入っていただけて光栄です」
「ルカさん」
「んー?」
「これ、片っ方つけて」

ルークは耳から、四つ葉のクローバーのピアスを取るとルカに手渡した。

「いいぜ、こんなに証明してもそんなに心配?」

「お茶を淹れるのが上手で、かっこよくて、女の子受けの良い恋人を持つと大変なんです」
「…わかった、いっつもつけるから」

文句のように思えて、実は全て褒め言葉だということにルカは苦笑すると、ルークを力強く抱き締めた。



END





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