放課後デート




「先輩、お腹減りません?」
「減った、駅前で食って帰るか」
「はい」
「あ、アッシュのやつ、作って待ってるんじゃないか?」
「大丈夫、食べて帰るからって連絡済みです」
「そっか、何食いたい?」
「ちょっと寒いからうどんとか温かいものがいいです」
「了解」

それなら駅の中にあるし、ちょうどいいと日暮れに人がごった返す街を二人は歩いた。


「美味しそう」

食券を渡してすぐに出来上がってきたうどんをルークは幸せそうに見つめる。

「先輩、カツカレーですか?」
「うん、意外とさ、うどん、そば屋のってうまかったりするんだよ、後で少しやろうか?」
「わーい、嬉しい!!」
「じゃあ、食おうな」
「はい、いただきます!」

ルークはうどんを啜ると、頬にためてモグモグとよく噛む。
その仕草はまるで小動物だ。

(可愛い…)

ルカは少し多めにスプーンにカレーをのせるとルークの目の前に差し出した。
ルークが躊躇せずにカレーをぱくりと食べるとさっきよりもぷくっと頬袋が膨らむ。

「ん、ん」
「美味い?」

こくこくと頷き満面の笑みを浮かべるルーク。
思わず我慢出来ずに指先でツンツンとつつく。

「ひぇんぱい?」
「頬袋、可愛い」

今度はくるくると動かして遊び続けると、ルークがごくんと飲み込んだ。

「も、遊んじゃだめです」
「わりぃ、なぁ、ルーク」
「はい?」
「後で、頬にキスさせて」

耳元で言われると、ルークは一瞬で赤くなり小さくこくりと頷いた。




END




お題配布元:夜風にまたがるニルバーナ








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