電波障害午前四時





寝返りをうって、ルークはため息をつきながらそっと目を開けた。
辺りはまだ薄暗く、部屋にある時計の音だけが静かに聞こえる。

(先輩はきちんと寝てるんだろうな)

優しく、ルークと呼ぶ声が耳の奥で反響する。
頭を優しく撫でて、頭の天辺にキスをしてくれた。

(嬉しい…)

初めて、きちんと言ってもらえた好きだというメール…ドキドキして眠りについたルークをまた覚醒へと導く。

(早く、朝が来ないかな)

返信が遅かったのは、あの三文字にとても悩んだからなのかもしれない。
どんな気持ちだったのか、どんな顔だったのか、ルカの一つ一つを思い浮かべてルークはもどかしい時間を過ごす。

(明日も一番に会いたい)

まぁ、一番に会うのは眉間にシワを寄せた兄なんだけど、そこはノーカウントで。



午前四時、家を出るまで後四時間。



END





お題配布元:夜風にまたがるニルバーナ








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